インタビュー
2月15日から4日間にわたって開催されたモバイル業界最大のイベント「Mobile World Congress 2010」。多種多様なAndroid端末が登場し、Windows Mobile OSは新バージョンがお目見えするなど、既存のモバイルプラットフォームにさらなるみがきがかかってきた。
スマートフォンOSのパイオニアであり、いまだ最大のシェアを持つSymbianは、この状況をどう見ているのか。Symbian Foundationのリーダーシップチームで技術&デリバリーマネジメントを担当するジョン・M・フォーサイス(John M. Forsyth)氏に聞いた。
ITmedia(聞き手:末岡洋子) Symbian OSは最近、シェアを落としていますが、こうした事態にどう対応するのでしょうか。
ジョン・M・フォーサイス氏(以下、フォーサイス氏) スマートフォン市場は急成長しており、われわれの出荷台数も伸びています。Symbianは今でも最大のシェアを持っていますが、シェアが減少していることも確かです。シェア減少の大きな原因はAppleのiPhoneが登場したことです。
これまで営利企業だったSymbianが、非営利団体のSymbian Foundationを立ち上げ、ソースコードを公開するまでには移行期間がありました。その間にもSymbianを採用してきたベンダーはSymbian搭載機を開発していますが、外部企業はどちらかというと静観する姿勢だったようです。
Symbian Foundationは2月4日のソースコード公開に続き、2010年の後半には「Symbian^3」もリリースします。われわれは^3をこの5年で最も重要なリリースと位置づけており、今年は移行期間から前進する年にする計画です。
シェアは現在、43〜50%を占めており、移行期間中の目標は、シェアを維持することでした。この点については“まずまずだった”と評価しています。今後の目標値は発表していませんが、もちろん増加を目指します。具体的にはハイエンドのシェアを維持しつつ、ミッドレンジにも拡大することを狙っています。
ITmedia 今年のMWCは、同じオープンソースプラットフォーム、Androidの躍進が目立ちました。こうした動きをどう見ていますか。
フォーサイス氏 Androidがオープンソースかという点には、疑問を感じます。明らかなのは、さまざまな人がAndroid、Googleの意図や展開方法に疑問を持ち始めているということです。アナリストの中には、「最もオープンに見えて最もクローズドなのがAndroid、最もクローズドにみえて最もオープンなのはSymbian」という人もいます。
Androidはまったく新しいプラットフォームであり、(ベンダーが)新しいものを採用することで差別化を図りたいと考えたり、一番に採用して話題を集めたいと考えるのはごく自然な流れです。われわれは、あと2〜3年すれば、このようなラッシュ状態は終わると予想しています。なぜなら実際に出てきているAndroid端末はどれも似通っていて、差別化されていないからです。
業界はこれまで、同じようなサイクルを繰り返してきました。過去にMicrosoftがWindows Mobileの最新版を発表した際、“○台が開発中”とうたっていたのに、実際に出てきた端末数はそれを下回っていたこともありました。
ITmedia 端末ベンダーの多くがマルチプラットフォーム戦略をとっている中、Symbianを利用するメリットは何でしょう。
フォーサイス氏 モバイル向けに開発された堅牢なOSであるということです。
Symbianでは年に2回リリースし、その間にソースコードを公開します。^2はNokiaとSony Ericssonらが搭載機を提供しました。^3も搭載機種が多数登場するでしょう。2011年にリリース予定の^4は、数週間前にUIを一新すると発表しており、注目を集めています。^4ではUIに大きくフォーカスします。
2009年10月にスタートしたアイデア交換プロジェクト「Symbian Ideas」では1000以上のアイデアが集まっており、^4にはOpera Softwareのデフォルトブラウザ選択機能などが盛り込まれる予定です。この中には、日本企業が貢献したものも含まれます。


Symbianのブースでは^4のユーザーインタフェースを紹介していた。このUIはNokiaの貢献によるもの。モダンではないといわれてきたSymbianだが、「そのイメージを払拭したい」と説明員。SymbianのUIはクロスプラットフォームのUI開発ツール「Qt」で容易に開発できるのもポイントだ。Qtは「Maemo」と「Moblin」がマージする「MeeGo」にも対応するCopyright© 2012 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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| 現在の携帯契約数(1月末) | |
|---|---|
| NTTドコモ | 5971万0200 (2in1:30万8000) |
| au | 3447万9000 |
| ソフトバンク | 2806万1900 (DN:2万4700) |
| イー・アクセス | 380万0000 (12月末) |
| 携帯累計 | 1億2605万1100 (イー・アクセス含む) |
| ウィルコムPHS | 435万9200 |
| 携帯・PHS累計 | 1億3041万0300 (イー・アクセス含む) |
| UQコミュニケーションズ | 188万3900 |
Web閲覧端末数/MNP利用状況
| Web閲覧端末数 | |
|---|---|
| iモード/spモード | 5168万0400 |
| EZweb/ISNET | 2816万8100 |
| Yahoo!ケータイ | 2152万9000 |
| EMnet | 非公開 |
| 累計 | 1億0137万7500 |
| MNP利用状況(差し引き 1月末) | |
|---|---|
| NTTドコモ | −9万9300 |
| au | 5万3300 |
| ソフトバンクモバイル | 4万6000 |
| イー・アクセス | 非公開 |
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