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» 2010年07月21日 15時10分 UPDATE

ワイヤレスジャパン2010:ドコモが感じたARの「3つの課題」と新たな取り組み (1/2)

Android向けARサービス「直感ナビ」「ゴルフ版直感ナビ」や、通常のケータイ向けARなど、複数のAR技術をワイヤレスジャパンで紹介したNTTドコモ。商用化に向けてモバイルARが抱える「3つの課題」の解消に取り組んでいくという。

[山田祐介,ITmedia]
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 2009年に続き、今年もワイヤレスジャパンでAR(拡張現実)技術を披露したNTTドコモ。前回披露したAndroid向けARアプリ「直感検索・ナビ」の発展系として、パー七十二プラザが8月に商用化予定の「ゴルフ版直感ナビ」や、ゼンリンデータコムが9月に評価版を提供する予定の「直感ナビ」を展示した。さらに通常のケータイ向けのAR技術として、マーカー型ARや、端末の周囲にARコンテンツを浮遊させる“空間配置型AR”も参考出展している。

端末を振って検索 Twitterとの連携も

 ARとは、現実空間に電子情報を重ね合わせることで人間の認識を拡張する技術。モバイル端末向けには、カメラ映像に街の情報やキャラクターを重ねて表示するサービスが多く、ドコモもこうしたサービスを研究している。

 同社はARの取り組みとして、2009年に直感検索・ナビを発表。「みんなのドコモ研究室」で試験的に期間・人数限定でアプリを公開した。その後、iPhoneアプリをはじめさまざまなARサービスが他社から商用化される中、同社のARに対する取り組みは影を潜めていたが、その裏ではゴルフ版直感ナビなどの新しい企画が動いていたようだ。

photophoto 「ゴルフ版直感ナビ」では、グリーンに端末をかざすとピンやバンカーの位置がARで確認できる(写真=左)。マップ機能も備え、さまざまなサポート機能を利用できる(写真=右)

 ゴルフ版直感ナビは、ゴルフ場のピンやバンカーなどの位置をARで確認できるサービスで、日本の99%のゴルフ場で利用できる。ARだけでなくマップ機能も備え、アプリを利用するほかのパーティとスコアやメッセージの共有ができるなど、ゴルフに役立つさまざまな機能を搭載した。みんなのドコモ研究室では同アプリの試用版が7月30日まで公開されており、8月にはフル機能版をパー七十二プラザがリリースする予定だ。価格は未定だが、説明員によれば月額数百円での提供を予定するという。

 9月に評価版を提供予定の「直感ナビ」は、ゼンリンデータコムとの協業によって約60万件のPOI(Point of Interest:建物や店舗の情報)がARコンテンツとして閲覧できる。特徴的なのがケータイを振った方向のPOIを検索する“投げ検索”の機能で、振る強さに応じて500メートルから2キロまで検索距離が変化。弱く振れば近くの、強く振れば遠くまでのPOIが検索できる。また、端末を立てて持つとAR画面になり、寝かせるとPOIのリストが表示されるなど、端末の傾きに応じて画面が切り替わる。

photophoto 「直感ナビ」はAR機能(写真=左)だけでなく、Twitterクライアント(写真=右)も搭載

 さらに、Twitterクライアントになる“LogTwi”機能も備え、検索したPOIをブックマークすると、その情報をTwitterに自動投稿するといったことも可能。「自分が興味を持った場所を友人と共有したいというよう場合に便利な機能」(説明員)。今後、評価版に対するユーザーの要望なども踏まえて、機能をブラッシュアップするという。

“ケータイ”でも楽しめるAR

 参考出展されているマーカー型ARのデモンストレーションは、Android端末ではなくケータイで体験できる。観光マップ上に配置された2次元マーカーをカメラが認識し、マーカー上にキャラクターや建物のバーチャルオブジェクトを表示する。

photophoto マーカー型ARでは、観光地図の要所にマーカーが配置されており、ケータイをかざすとバーチャルオブジェクトが浮かび上がる。かざす角度に連動してオブジェクトの向きも変わる。あくまでも参考出展であり、動作はあまり機敏ではなかった

 また、端末の周囲に動く魚のオブジェクトを浮かばせ、ケータイの画面を自由に動かしながら魚を探すデモも用意されていた。

photo 水槽風の部屋に入り端末をのぞくと、魚が泳いでいた。端末の周囲にバーチャルオブジェクトを浮かばせることで、空間を自分好みにデコレーションして楽しめるという
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