ネットが体の一部になる――「EVO WiMAX」で“ノマドワーク”を実践してみた(1/2 ページ)

» 2011年04月08日 20時00分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo テザリング機能でPCやタブレット端末のWi-FiルーターにもなるEVO WiMAX

 auが4月上旬に発売予定のAndroidスマートフォン「HTC EVO WiMAX ISW11HT」は、3G通信に加え、高速通信が可能なWiMAXが使える端末として注目を集めている。さらに、端末をWi-FiルーターにしてPCなどのデバイスをインターネットにつなげられる点も話題を呼んだ。ハイエンド志向のユーザーをターゲットに据えているというが、一方でこのモデルは、オフィスに限らずさまざまな場所で仕事をこなす“ノマド”なビジネスパーソンにとっても気になるモデルではないだろうか。

 スマートフォンやタブレット端末が登場したことで、最近ではノートPCだけでなく複数のデバイスを使い分けながら仕事ができるようになってきた。しかし、こうしたワークスタイルで課題となるのが複数台分の通信費負担だろう。EVO WiMAXの場合、テザリング機能を追加料金なしで利用できるので、スマートフォン1台分の料金で各デバイスをインターネットに接続できるようになる。

 同モデルは海外モデルをベースとしている関係で、キャリアメールやCメール送信に現状で対応しておらず(将来的に対応する可能性はある)、国際ローミングもできないなどの注意点はあるのだが、こうした点を差し引いても“テザリング解禁WiMAXスマートフォン”のインパクトは大きい。スペックなどについては過去記事に譲り、ここではテザリングの使用感や、通信速度の計測結果、ビジネスシーンでの利便性を検証してみる。なお、今回テストに使用した端末は開発中の試作機であり、製品版とは若干異なる場合があることをお断りしておく。

WiMAXが切れても、3Gがある安心感

photo ウィジェットからネットワークのオン/オフをワンタップで変更できる

 筆者は普段、「iPhone 3GS」をメイン端末として利用し、ノートPCなどはWiMAX対応のモバイルWi-Fiルーター「AtermWM3500R」でつないでいる。iPhone 3GSは、地下駅などでなかなか電波をひろえずにやきもきしたり、地上でも電車の走行中に圏外になったりということがしばしばある。AtermWM3500Rは地下駅がWiMAXエリア外のケースが多く、電車が地下に入ってしまうと使えない。

 一方、EVO WiMAXを使ってみると、“どこでもサクッとインターネットにつながる”という印象を受けた。筆者が普段利用している半蔵門線で一週間ほど試用した限りでは、地下鉄でも駅に入ると素早く3Gのアンテナが復帰し、メールの送受信機会などをふいにすることが少なかった。これはWi-Fiテザリング時にもいえることで、PCでの地下駅間のメールチェックも快適にこなせた。テザリングを開始する際には、「Wi-Fiテザリング」というアプリから素早く設定画面に遷移にできるほか、オン/オフの切り替えボタンをウィジェットとしてホーム画面に配置することも可能だ。頻繁にテザリングを利用するユーザーにはウィジェットの活用をお勧めしたい。なお、Wi-FiのセキュリティはWEP(128)、WPA(TKIP)、WPA2(AES)から選択できる。

 WiMAX機能をオンにしておけば、3GとWiMAXの切り替えは基本的に自動で行われる。WiMAXの電波が拾えなくなると3Gに切り替わり、再びWiMAXの電波を拾えば接続し直す。もちろんテザリング中も切り替えは自動で、ユーザーはネットワークの切り替えを意識することなく端末を利用できる。ただ、WiMAXのエリアに入ってもすぐに切り替わらない場合もあり、そうした際には端末のステータスエリアを開いてWiMAXの通知アイコンをタップし、手動で電波を再スキャンすることも可能だ。


photophoto WiMAXエリア外でWiMAX機能をオンにしていると、ステータスエリアに通知アイコンが出る。ステータスエリアを開いて通知をタップすれば、WiMAXの電波を再スキャンする

 ちなみに、EVO WiMAXでは3GとWiMAX間のハンドオーバーはできず、切り替わる際には一度セッションが切れる。ストリーミング動画の視聴時などは、映像が途切れるなどの影響が出るだろう。通常のWebサイト閲覧といった用途では、ネットワークの切り替えはそれほど気にならない。

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