Androidスケジュール管理アプリを一挙比較――王道、多機能、ソーシャル連携アプリまで(1/2 ページ)

» 2011年06月29日 02時26分 公開
[今西絢美,ITmedia]

 スマートフォンユーザーが増える中、紙の手帳に替わってスマートフォンでスケジュールを管理するビジネスパーソンも増えつつある。Android端末では標準のカレンダーアプリがGoogleカレンダーと同期するので、PC環境と合わせて利用しているユーザーも多いだろう。

 しかし、中には標準のアプリに物足りなさを感じるユーザーもいるはず。そんな人は、Androidマーケットからスケジュール管理アプリをダウンロードしてみよう。今回は、無料アプリを中心に、人気アプリからユニークな機能を持つアプリまで、5つのアプリを紹介する。

シンプルだけど機能は充実――人気のカレンダーアプリ「ジョルテ」

 スケジュール管理アプリのなかでも、Androidアプリ黎明期から人気を得ている無料アプリが「ジョルテ」だ。Googleカレンダーと同期できるのはもちろん、シンプルで見やすいUI(ユーザーインタフェース)、ToDo&メモのスケジュールとの連携、ウィジェットへの対応など、充実した機能を備えている。


photo ジョルテの利用画面。重要な予定は赤字で表示できる。月間表示だけでなく、週間、1日表示など、いろいろな表示方法がある。切り替えは画面右下のアイコンをタップして行う

photo 六曜表示にも対応している。職業柄、六曜が必要なユーザーも便利に使えるだろう。設定はMenuキーを押して「各種設定」を選び、「六曜を表示する」にチェックを入れる
photo ジョルテ

 Googleカレンダーとの同期機能を使えば、PCなどとスケジュールを共有できて便利。複数のデバイスで予定の閲覧や入力、編集をしたいユーザーは、この機能を活用しよう。Android端末だけでスケジュール管理をしたいユーザーは、カレンダーの選択時に「ジョルテカレンダー」を選べばよい。

 新規スケジュールを追加するには、追加したい日付を2回タッチし、「新規登録」をタップする。各スケジュールには「重要」「完了」などのステータスを設定できるので、見逃したくない予定については「重要」にチェックを付けておくといい。

 ミーティングや習い事など、定例の予定をまとめて入力できるのもありがたい。予定の入力時に「繰り返し」の項目を選択すれば設定が可能だ。さらに、予定のアラーム設定も用意されており、1週間前から5分前まで、幅広くアラートを設定できる。


photo 入力画面はいたってシンプル。文字入力欄の右のリストアイコンをタップすると、履歴を呼び出すことが可能だ。アラートの設定時間も豊富

 こうしたスケジュール機能に加え、ToDoやメモを一緒に管理できる「ToDo&メモ」が付いているのもこのアプリの強みだ。ToDoの入力時に期限日時を設けると、カレンダーにの期日日にもToDoの内容が表示されるようになり、忘れにくくなる。

 ToDo&メモは、Googleカレンダーのタスク機能と同期できる。同期させたい場合は、「各種設定」の中にある「ToDoのアカウント」で自分のGoogleアカウントを設定しよう。

 そのほか、予定やToDoのデータをCSV形式のファイルとしてSDカードに保存でき、CSVファイルのインポートも可能。Googleサービスと同期させていない場合も、この機能でバックアップできる。


photo CSVでの入出力が可能。バックアップを取るのに役立つ

 ウィジェットは大きさ、スタイルの異なるものが豊富に用意されており、ホーム画面上を自由にカスタマイズできる。スケジュールとともにToDo&メモを配置しておくのが筆者のオススメの使い方だ。


photo 1週間の予定とToDo&メモを表示したところ。各予定をタップするとアプリが立ち上がり、詳細な予定を確認できる

 日記機能やSNSとの連携機能なども追加が予定されているとのことで、今後の機能進化にも期待がかかる。Androidスケジュールアプリの“王道”の1つとして覚えておこう。

カレンダーを起点にさまざまな情報を一元管理――「スケジュールストリート」

 「スケジュールストリート」も、ジョルテ同様にGoogleカレンダーとの連携が可能なアプリだ。デザイン性の高さに加え、画像や音声を予定にひも付けられたり、複数のカレンダーを切り替えて使えたりと、拡張機能が充実しているのが大きな魅力となっている。アプリは無料で、一部機能が有料となっている。


photo 本物の手帳のような上品なデザインが好印象。月間表示、週間表示、1日表示に対応する

photo 「ジョルテ」同様、六曜の表示も可能。設定はmenuキー→ビューアプリ設定→六曜を表示する


photo スケジュールストリート

 新規予定の登録などはカレンダーをタップすることでスムーズにおこなえ、繰り返しや通知の設定も可能。予定の設定方法はジョルテと似ており、選択しながら直感的に予定を入力できるので、すぐに使いこなせるだろう。

 このアプリの最大の特長は、なんといっても拡張機能の多さ。ToDoやボイスメモ、テキストメモ、写真メモ、 メールメモの作成機能があり、予定とひも付けて各種のデータを一元管理できる。予定入力時に「拡張情報」の「情報追加」を選択すれば、これらのデータを添付できる。


photo ToDoの登録画面。優先順位をつけることができるので、複数のタスクを登録した場合でもあとから把握しやすい(写真=左)。ボイスメモの登録画面。会議の議事録などに活用するのもアリ(写真=右)

photo テキストメモの一覧画面。移動中に思い浮かんだアイデアメモなどを書き留めるのにも役立つ(写真=左)。写真メモの一覧画面。名刺や領収書などをスケジュールに関連付けておくといいだろう(写真=右)
photo データはSDカードに書き出せるので、万が一に備えてバックアップしておきたい

 拡張機能の中でもユニークなのがメールメモ機能。同機能では、端末が受信したメールのうち、特定のキーワード(初期設定ではelcmail)が含まれるメールを検出し、本文をテキストメモとしてリスト化してくれる。例えばPCで作成した議事録のテキストなどを自分宛にメールしておけば、テキストメモとしてカレンダーにひも付けて管理できるようになるのだ。

 また、「リフィル」を追加ダウンロードすることで、カレンダーの見た目などを変更できるのも同アプリの特徴。TOP画面下の「リフィル」をタップすると、有料の追加リフィルが表示されるはず。各リフィルは200円(2011年6月時点)で、有料リフィルでは上部の広告が消える。


photo リフィルはキャラクターものからシンプルなものまで、数種類用意されている

 違うデザインのカレンダーを使いたい人はもちろん、例えば“ビジネスとプライベートのスケジュール帳を分けて管理したい”といった人にも、リフィルの追加をオススメしたい。というのも、同アプリには複数のカレンダーを上下のフリックで切り替えて使う機能があるからだ。

 「設定」の「カレンダービュー設定」で新規のカレンダービューを追加すれば、複数のカレンダーを利用できるのだが、カレンダーのデザインが同じだと、自分がどのカレンダーを見ているのか分かりにくくなる。異なるデザインのカレンダーリフィルを使い分ければ、見た目ですぐにどのカレンダーか分かるだろう。

 また、当然ながら同アプリもウィジェットに対応しており、さまざまなサイズが用意されている。自分の使いやすいものを選ぼう。


photo カレンダーとTODOを設定したホーム画面。すっきりして見やすい

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