移動の“見える化”、クラウドとスマートフォンでさらに便利に――ナビッピドットコムの「DP2」(1/2 ページ)

» 2012年03月14日 13時00分 公開
[柴田克己,ITmedia]

 ここ数年のスマートデバイスやクラウドサービスの急速な普及で、大幅に導入が容易になったソリューションがある。それは、位置情報を活用した製品群だ。

 営業車両における走行地点の把握や、貨物集配の効率化などを筆頭に、位置情報をビジネスに活用したいというニーズはこれまでも高かった。しかし、専用のGPS機器や取得した位置情報を送るための回線、さらには集めたデータを地図上に展開するためのGIS(地理情報システム)エンジンの導入などには大きな初期導入コストが必要で、結果的に小規模での導入は難しいものになっていた。

 しかし、GPS機能を搭載したフィーチャーフォンやスマートデバイス、そしてクラウドサービスの隆盛により、その状況は大きく変わった。端末に搭載されたGPSと通信機能、そしてクラウド上で提供されているGISエンジンとを組み合わせることで、従来とは比べものにならないほど位置情報管理システムを、安価かつ迅速に導入できる環境が整ってきた。

 こうした市場背景の中、位置情報とスマートデバイスを活用したサービスとして注目を集めているのがナビッピドットコム(ナビッピ)の「DP2」だ。フィーチャーフォン時代から位置情報サービスを手がけてきた実績を強みとし、低コストで業務の効率化を図りたいと考えるユーザーのニーズにマッチしたクラウドサービスを提供している。

Photo 人や車の位置を把握し、効率的に配置することが可能になる

「地図」と「位置情報」の組み合わせで実績

Photo ナビッピ ASP事業本部企画営業部の川島康宏氏

 ナビッピはかつて、パイオニアにおいて地図情報とリンクするSFA(営業支援)システムなどを手がけていた部門が、2002年にMBOで独立することによって設立された企業だ。地図情報を活用した業務システムの開発には長い実績がある。

 DP2では、GPS機能を搭載したフィーチャーフォンや、iPhone、Android端末を位置情報の発信端末として利用し、クラウド上に設置されたサーバを介して情報の取得や管理が行える。同社ASP事業本部企画営業部の川島康宏氏は「フィーチャーフォンやスマートフォンを含む多様なデバイスやOSに対応し、それらを同一の環境で利用できる点がDP2の強み」と話す。2001年にKDDIのGPS端末向けのサービスとしてスタートし、以後、対応するキャリアやデバイスを拡大しながら導入実績を積み上げてきた。

 DP2の端末側アプリケーションには、GPSの位置情報とともに、所持者のステータス(「実車」「休憩」「仮眠」等の状況報告や訪問先名称、コメント、画像など)をサーバに対して送信できる機能がある。管理者は、Webブラウザを利用して、端末が存在する場所の検索や位置情報履歴、端末から送信されたステータスなどを確認することが可能だ。具体的な活用事例としては、外勤営業の業務・日報管理、保守要員の配備、量販店ラウンダー業務の出退勤管理や行動管理といったものがあるという。

 端末側からは、設定した時間ごとに自動的に位置情報を配信することもできる(iOS、Android端末の場合1〜60分間隔、フィーチャーフォンの場合10〜60分間隔)。そのため、運転中に端末の操作できない営業車両や、配送車の位置把握などにも活用できる。管理者側では、PCやタブレットデバイスのWebブラウザから、地図上でほぼリアルタイムに端末の位置を把握できるほか、保存された位置情報やコメントといったデータの履歴(13カ月分の保存が可能)を元に、業務管理や分析を行えるようになっている。

Photo 端末側からは、定期的に位置情報を送信したり、その時々のステータスを送ったりできる
Photo スマートフォンの内蔵カメラで撮った写真にコメントを付けて送れば、簡易日報として利用できる
Photo 端末から送信された位置情報は、このように管理画面に表示される

 さらに管理側から、特定の端末に対して緊急メールを配信する機能も備えている。これを活用することで、例えば訪問先の顧客へのアナウンスや、運転手への集荷指示なども行える。タクシー会社における配車指示のシステムとして、無線の代替に使われているケースもあるという。

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