新型コネクタ対応製品、サードパーティの開発は難しい?――Appleが制限との噂

» 2012年10月04日 16時28分 公開
[末岡洋子,ITmedia]
Photo 新たに採用されたLightningコネクタ

 Appleは、iPhone 5などの最新モデルから新たにLightningコネクタを採用しているが、同社がサードパーティによるLightningケーブルの製造に厳しい制限を設けるという情報が出ている。このコネクタはチップを内蔵していることからサードパーティによるケーブル開発は難しいといわれており、Appleの思惑が気になるところだ。

 Appleは、iPod、iPhone、iPadに接続できるアクセサリーのサードパーティによる開発を認めるライセンスプログラム「MFi Program」を展開している。同プログラムの下で認められたアクセサリーはMFiロゴを付けて販売されており、一定の市場を形成している。

 Apple製品に関する情報サイト「iLounge」によると、AppleはこのMFi Programを変更し、Lightning向けアクセサリの開発・製造について、Appleが認めた工場でしか製造できないなど厳しい制限を設けるようだ。iLoungeはこの情報を「信頼できる情報筋から得た」といい、現時点では、Lightningアクセサリーの製造を認可された工場はないとのことだ。Appleは11月に中国でMFi Program変更に関するセミナーを開催する予定だという。

 AppleはiPhone 5で、これまでの30ピンコネクタからLightningにコネクタを変更した。Lightningには、従来のものより80%小型化され、裏表を気にせずに挿入できるなどの長所があるが、この変更によって既存の30ピンに対応した充電器などのアクセサリは使えなった。これに対応するため、AppleはLightning用の30ピンアダプタを販売している。

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