Microsoft初のタブレット「Surface」、出荷を巡り欧州で混乱

» 2012年10月30日 16時53分 公開
[末岡洋子,ITmedia]
Photo MicrosoftのSurface

 Microsoft初のタブレット「Surface with Windows RT」の出荷に、欧州など一部で乱れがあるようだ。Windows 8の立ち上げに合わせた10月26日の出荷日に間に合わないケースも出ており、MicrosoftはSurfaceを事前予約した一部の欧州ユーザーに謝罪するとともに、Microsoft Storeで使える50ユーロのギフトカードを送っているという。

 Microsoftが10月16日に発表したSurfaceは、欧州でも公式ストアで事前予約の受け付けを開始ていた。事前予約時のSurfaceの配達予定は10月26日となっていたが、Microsoftは20日頃に一部のユーザーに対して配達の遅れを告げるメールを送った。そこでは、事前予約向けの出荷開始は「11月2日」に延期されていたという。

 ところがその1〜2日後、「配達延期はなく、これまでの予定通り」とするメールが一部事前予約ユーザーの元に再び送られた。Pocket Gamerの報道によると、メールでMicrosoftは「社内の処理の問題があったため注文した商品の出荷日が延期になると告げるメールを送ったが、出荷日に変更はない」と説明していたという。

 しかし26日を過ぎても製品は配達されておらず、Microsoftは混乱させたお詫びとして、自社のオンラインストアで利用できる50ユーロ(英国では50ポンド)のギフトカードを送った模様だ。All Things Digitalに対しMicrosoftは、「Surfaceの出荷に問題が生じていることを認識しており、すぐにでも出荷できるように全力を尽くしている」というコメントを寄せている。現時点でMicrosoftの英国サイトでは「タッチカバーなし32Gバイト」「タッチカバー付き32Gバイト」「タッチカバー付き64Gバイト」の3機種が購入でき、それぞれ「3週間以内に出荷」となっている。

 ZDNetは「Microsoftは10月26日に発送しており、数営業日で届くだろう」と報じているが、タブレットで競合するAmazonやGoogleが出荷通知メールを送るのに対し、Microsoftは出荷通知を行っていないと指摘する。同サイトではこの件について欧州の読者に調査を行っており、それによると、出荷関連のトラブルが理由で、注文したSurfaceを「キャンセルした/キャンセルを検討中」と回答した人は69%にのぼっている。Microsoftにコンタクトを取ったというユーザーは87%、出荷日が未だに分からないというユーザーも18%程度いた。人気が高いのは「タッチカバー付き32Gバイトモデル」で、43%がこれを注文している。

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