「FaceTime」訴訟で勝利したVirnetX、再度Appleを提訴――「iPhone 5」「iPad 4」を対象に

» 2012年11月13日 17時13分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 米Appleの「FaceTime」が特許侵害にあたるという訴訟で勝利し、Appleから3億6800万ドルの損害賠償金を受けることになった米VirnetXが、再びAppleを提訴した。主張する特許は同じだが、対象製品が、発売されたばかりの「iPhone 5」などAppleの新製品に変わっている。

 AppleのFaceTimeはビデオ通話アプリケーションで、対応するデバイス間でのビデオ通話が可能となる。AppleはiPhone、iPod touch、iPad、Macなどの製品にFaceTimeを搭載している。

 VirnetXはインターネットセキュリティ技術企業で、先に自社が所有する4件の米国特許(特許番号6,502,135、7,418,504、7,921,211、7,490,151)を、AppleがFaceTimeで侵害していると主張。7億800万ドルの損害賠償金を求めてAppleを提訴した。4件の特許には、TARP(Tunneled Agile Routing Protocol)というプロトコルを用い、種類の異なるコンピュータ間で安全な通信を確立するための技術などが含まれる。これに対してApple側は(1)開発時に他に特許があるかどうかを確認しなかった(2)FaceTimeではVirnetXの特許とは異なる技術を用いている などと主張していた。

 テキサス州東部地区連邦地方裁判所は11月6日、VirnetXの主張を認め、Appleに3億6800万ドルの損害賠償金の支払いを命じた。Appleはこれに対し、控訴することができる。

 11月9日にVirnetXが明らかにしたところによると、同社はテキサス州東部地区連邦地方裁判所で、再度同じ特許を根拠にAppleがFaceTimeで特許侵害していると主張した。該当製品は「iPhone 5」、第5世代のiPod touch、第4世代のiPad、iPad mini、最新のMacなどAppleの新製品。これらの製品は発売日の関係で最初の特許訴訟には含まれていなかったという。

 Virtexは9月、米国際貿易委員会(ITC)でもAppleを相手に同じ特許訴訟を申し立てており、ITCで特許侵害が認められた場合は、該当製品の米国への輸入禁止を求めることができる。これに対しITCは10月、再調査を開始することを明らかにしている。

 VirnetXはこれまでにも大手企業を相手取って特許訴訟を起こしており、2010年にはMicrosoftを特許訴訟で訴え、結局Microsoftは和解金として2億ドルを支払った。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月22日 更新
  1. キャリアショップや家電量販店よりも厳しい現実――街中の「併売店」の“今”を探る (2026年09月21日)
  2. 月40GBになった「ahamo」はどれだけお得? 他社中容量プランと比較、「大盛り」に意外な落とし穴も (2026年09月21日)
  3. 「マイナポータルアプリ」が「マイナアプリ」へ刷新されて何が変わった? メリットや利用方法を解説 (2026年09月20日)
  4. iPhone 18 Proに保護フィルムを貼るとFace ID認証できない不具合 原因は“赤外線カメラの位置” (2026年09月19日)
  5. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  6. 「かつて警察が出動した」──iPhone発売時に「行列徹夜組」が激減したワケ あの“盛り上がり”がもたらした意味 (2026年09月21日)
  7. Amazonで低評価だった「Google Pixelsnap リングスタンド」が大満足だった理由 (2026年09月21日)
  8. フォルダブル歴5年の筆者も驚いた「iPhone Duo」の完成度 ソフトウェアの力で再定義できるか (2026年09月19日)
  9. ドコモでiPhoneのeSIMクイック転送が利用できない不具合 Appleオンラインストアで購入+機種変更手続きが対象 (2026年09月21日)
  10. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー