電話をかけるような簡単操作でテレビ会議を――iPad対応のクラウド型システムが登場中小企業にテレビ会議システムを

» 2012年12月06日 03時00分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
Photo 電話をかけるような簡単操作で使えるテレビ会議システム。Windows版とiPad版が用意され、Android版は来年の提供を予定している。iPhone版やMac版も今後提供する予定

 思い立ったらすぐ、どこからでも簡単操作でテレビ会議を――。オリックス・レンテックが12月10日から、iPad対応のクラウド型テレビ会議システム「Avaya Flare Experience Cloud Service」の提供を開始する。初期費用は無料で月額利用料は1IDあたり7000円。

 電話をかけるような簡単さでテレビ会議を行える米Avaya製のコラボレーションツール「Avaya Flare Experience」を、クラウド形式で提供するサービス。社内にサーバを設置する必要がなく、バージョンアップや保守の手間やコストもかからないため、情報システム部門を持たない中小企業でも導入しやすいという。

 最大の特徴は、テレビ会議の招集から実行までの操作を直感的に行える点だ。会議の招集は、画面の右側に表示されるコンタクトリストからメンバーを選んで、画面中央のスポットライト部分にドラッグ&ドロップするだけ。あとはビデオアイコンをタップすれば、テレビ会議を始められるという手軽さだ。「3クリック以内でだいたいの操作が終わってしまうので、マニュアルはあるもののほとんど使う必要がない」(オリックス・レンテック キャリア事業部長 磯部武志氏)。

 資料を共有しながらのテレビ会議や音声のみの会議にも対応し、会議中にチャットやEメールでメンバーとコミュニケーションをとることもできるなど、打ち合わせに必要な機能が一通りそろっているのも便利な点だ。

Photo コンタクトリストから参加者を選び、中央のスポットライトにドラッグ&ドロップすれば会議を招集できる(画面=左)。トラフィックを軽減するため、発言者のみを表示できる(画面=右)

Photo 資料を共有しながら会議することも可能(画面=左)。チャットやEメールなど、一通りのコミュニケーション機能を用意している(画面=右)。セキュリティ面ではVPNを標準装備している

 モバイル通信環境があれば、外出先からiPadで会議に参加することも可能だ。モバイル回線での参加時にトラフィックの負荷を軽減するため、会議画面には発言者の顔のみを表示するようにしている(設定変更で参加者全員の顔を表示することも可能)。マイクの音声に応じて自動で発言者のカメラに切り替わるため、参加者は特に意識することなく会議を進めることができる。なお、モバイル回線についてはLTEを推奨しているが、3G回線にも対応している。

コスト削減にもつながる幅広い用途

 テレビ会議システムの用途は幅広く、オリックス・レンテックがサービス会議にさきがけて行ったプレマーケティングでもさまざまな可能性が見えてきたという。

 オリックス・レンテックでキャリア事業部長を務める磯部武志氏は、営業時の訪問先での遠隔コンサルティングや、機械などの障害サポート、医療支援、教育現場などの分野で役立つと説明。テレビ会議を利用して出張や外出を必要最低限に抑えることでコストを削減できるほか、サービスの差別化や高度化にもつなげられると自信を見せた。

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 このテレビ会議システムは、実際に使ってこそ便利さを実感できることから、オリックス・レンテックでは製品発表会をテレビ会議システムを使って行い、使いやすさをアピール。導入を検討する企業向けには、2週間の無料お試しサービスを用意している。

 オリックス・レンテックは、タブレット端末を各種ソリューションや通信回線と組み合わせ、全ての設定を済ませた状態でレンタルするサービスを提供しており、このテレビ会議システムについても、ソリューションの1つとして提供していく考えだ。

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