Nokiaとソニーの特許企業、対Apple特許訴訟で勝訴

» 2012年12月14日 14時41分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 米デラウェア州連邦地方裁判所は12月13日、Apple対MobileMedia Ideasの特許訴訟についてAppleがMobileMedia Ideasの特許を侵害しているとの判決を下した。MobileMedia Ideasは、Nokiaとソニーらが所有する特許ライセンス企業だ。

 MobileMedia Ideasが2010年にAppleを相手取って開始した特許係争。同社は当初、Appleが18件の特許を侵害したと主張していたが、最終的に特許は3件に絞り込まれた。それぞれ、携帯電話のカメラ機能(米特許番号6,427,078)、通話処理(米特許番号6,070,068)、通話拒否(米特許番号6,253,075)に関するものとなる。

 陪審員は今回3件の特許についてAppleが侵害しているとの判決を下したとMobileMedia Ideasは報告している。なお、Appleは11月、先行技術を理由に訴訟の棄却を求めたが判事はこれを拒否していた。

 MobileMedia IdeasはNokia、ソニー、それにMPEG特許管理企業MPEG LAの子会社Tagivanの3社が所有する特許ライセンス企業。保有する特許の分野は携帯電話、PC、ノートPC、メディアプレイヤー、電子ブックリーダー、カメラ、携帯型ゲーム端末などで、300件以上を揃えるという。今回のAppleのほか、Research In Motion(RIM)、HTCに対しても特許訴訟を起こしている。

 同社CEOのラリー・ホーン(Larry Horn)氏は、「MobileMedia Ideasの目標は、携帯電話などのモバイル端末で利用される重要な技術を幅広く利用できるようにすること」とし、Appleをはじめとした企業が自社技術を利用するためにライセンス合意を結ぶことを歓迎するとコメントしている。

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