調査会社のCounterpoint Researchは2月13日、日本の携帯電話市場におけるベンダー別シェアの調査結果を発表した。2012年、日本における携帯電話メーカーシェアのトップはAppleが獲得し、シャープが6年続いた王座を明け渡した。
Appleの2012年第4四半期のシェアは16%で、2012年通年で15%を獲得して日本の携帯電話市場で初のトップを獲得した。海外ベンダーがトップにつくのはこれが初となる。Counterpointによると、Appleは2011年第4四半期にも1位になったが、その後の2四半期はシャープが奪回したという。シャープと富士通の2012年のシェアはともに14%で、僅差でAppleに破れた格好だ。
第4四半期はAppleのiPhone 5がKDDIとソフトバンクモバイルの両キャリアから登場。NTTドコモのラインアップにも海外メーカー端末が(SamsungやLG)が含まれていた。CounterpointはiPhoneのシェア拡大の背景には通信キャリア間の激しい競争があるとしながらも、「日本の場合は、地元メーカーを犠牲にして(競争が展開された)」と分析している。
その結果、Samsung、LG、HTCなどAndroidを担ぐ海外勢のスマートフォンも第4四半期にシェアを伸ばし、日本市場における海外メーカー勢のシェアの合計は初めて50%を上回った。この結果についてCounterpointは「グローバルブランドが独占しはじめた。日本はもはやガラパゴスではない」「これまでNokiaやMotorolaが日本市場に挑戦して失敗したが、スマートフォンブームで状況が変わった」と記している。
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