ソースネクストは、英語学習ソフト「超字幕」にディスカバリーチャンネルのコンテンツを追加した。映画の英語では速くて聞き取れないという初心者にも適しているという。一方筆者は今回リスニング大会に参加。果たしてその結果は……?
ソースネクストは、ドキュメンタリー番組「ディスカバリーチャンネル」のコンテンツ「超字幕/Discovery」シリーズを10月6日に発売する。ディスカバリーチャンネルは、世界175カ国、35言語で放送している世界最大のドキュメンタリーチャンネル。日本でも686万世帯に配信しており、ソースネクストの松田憲幸社長も「(ディスカバリーチャンネルを)毎日見ている」という。
松田社長によれば、ディスカバリーチャンネルの起用の理由は2つある。ナレーションが、比較的ゆっくりで分かりやすく、映画の英語では速くて聞き取れないという初心者にも適していること。そして、これまで発売した映画タイトルの中でドキュメンタリー映画「不都合な真実」が販売本数で2位だったこと。
ラインアップは「ネットビジネスの勝者 グーグル」「ネットビジネスの勝者 アマゾン」「レボリューション X iPod革命」「NASA50年 宇宙開発の光と影1」など計10タイトル。誠 Biz.IDの読者にもヒットしそうなタイトルも多いのではないだろうか。「ジャンルをちらしつつ、視聴率の高いモノをセレクトしている。実用的な英語を学べ、好きなジャンルを選べるのではないか」(松田社長)
「超字幕/Discovery」ラインアップ | |
---|---|
「ネットビジネスの勝者 グーグル」 | |
「ネットビジネスの勝者 アマゾン」 | |
「レボリューション X iPod革命」 | |
「NASA50年 宇宙開発の光と影1」 | |
「ザ・人体 〜映像で見る解体新書〜 脳と記憶」 | |
「地球の過去と未来 グランドキャニオン」 | |
「都市と歴史 ニューヨーク」 | |
「フューチャーカー 2030年の究極の車」 | |
「Atlas フランス」 | |
「エコ・テクノロジー 未来の燃料」 | |
価格も手に取りやすい設定だ。1本1980円と映画コンテンツよりも1500円程度安く提供する。「なるべく多くの人に使ってほしいので、思い切ってこの金額にした」(ソースネクストの高沢冬樹ゼネラルマネージャー)。対応OSはWindows XP/Vista/7。
「超字幕/Discovery」シリーズには、「超字幕」の新機能「超連続リスニング」を搭載している。「超連続リスニング」は、番組中のセリフを聴き取って、制限時間内に穴埋め問題を次々に回答するゲーム式の学習機能。正しいスペルを速く入力すればするほど得点が加算され、連続正解するとさらに得点がアップする。空欄になる単語は毎回ランダムで出題される。1ステージ20問ずつ、所要時間は5分程度となっている。なお、超連続リスニングは発売中のタイトルにも10月6日より、無料アップデータを配布するとのことだ。
発表会場では、集まった記者たちによる「超字幕リスニング大会」を開催した。心の中で「聞いてないよー」と叫んだ筆者。会場の机の上にはPCが置かれていたので、不思議に思っていたのだ! 一方、1位の人に図書カード5000円が贈られるということで、がぜん張り切る記者たち。
上位を狙える素質がない筆者だが、最初は調子よく正解を出した。「intoroduction」など聞き覚えのある単語が多かったのだ。「これはもしかすると」と頭に一瞬勝利がよぎる……。しかし調子に乗ったのがいけなかったのか、だんだん不正解率が増えてきた。やはり10秒以内に答えなければならず聞き直しもできないとなると、相当なプレッシャーもかかるのだ(いつものT編集長のプレッシャーなんて可愛いものだ)
最近、英語学習コンテンツも凝ったものが多い。学習サイト「smart.fm」が、海外アーティストが監修するスラング英語学習コンテンツ「FLJ スラング Dictionary」を発表するなど、ユーザーの学習へのモチベーションを高める「楽しめる」コンテンツも増えてきている印象だ。
「超字幕」もその1つ。超字幕では、映画などの作品をDVDとして鑑賞できるほか、日本語字幕、英語字幕の同時表示、セリフ単位の再生やリピート、ポップアップ辞書機能といった、英語学習に役立つ機能を備えている。
ソースネクストは「超字幕」の今後の展開として、ソーシャルサービスとの連係や、Mac、モバイルインターネットデバイスへの対応も目指しているという。「より多くの人にリーチできるオンデマンド展開で、新しい学習体験を発見する。そしてそれをまたパッケージに反映する。そしてまたオンデマンドで広げるという形が理想だ」(高沢ゼネラルマネージャー)
なお先ほど記者たちで競ったリスニング大会だが、「超字幕/Discovery」シリーズの発売を記念して、11月30日までの期間限定でキャンペーンサイト「県対抗 超字幕リスニング大会」を一般公開している。「超連続リスニング」をWeb上で3タイトル(「レボリューション X iPod革命」「NASA50年 宇宙開発の光と影1」「Atlas フランス」)を体験でき、結果を全国の参加者と得点を競うもの。個人別のランキングのほか、県別のランキングも表示する。
ちなみに筆者が参加した大会の結果だが、全参加者中、真ん中くらいの順位だったようだ……。なんとも地味な結果に終わった。なんだか悔しい。「何度も試したくなる」「思わずはまる」要素は理解できる。リスニング大会は期間中何度でもチャレンジできるということなので、またトライしてみようと思う。繰り返せば確かに実力になるだろう。
ソフト購入者でなくても参加できるので、みなさんもこの機会に、自分の名誉と県の威信にかけて上位を狙ってみてはいかがだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.