2年に渡って担当してきたアクセスランキング記事を書くのも、今回でラスト。というわけで、これまでに書いてきたものを振り返ってみた。
2010年03月23日〜2010年03月29日
2009年度最終週のアクセスランキングで1位に輝いたのは「Kindle初の日本語マンガはいかにして誕生したか――電子書籍出版秘話」。記事を読んで筆者が驚いたのは、電子書籍の初版と三版の画質の違い。書籍の価格や編集者のあり方について語られた後編も興味深い内容なので、ぜひともチェックしてみてほしい。
突然だが、筆者(スギモト)がこのアクセスランキング記事を書くのは今回で最後になる。数回の例外はあるものの、2008年の5月から約2年間に渡ってこのコーナーを担当してきたので、個人的にはけっこう思い入れが深いのだ。
ということで今回は、過去に書いた80回分の中から、特に思い出に残っている回や反響の大きかった回について振り返ってみたい。最終回がこんな風に極めて自己愛に溢れる内容でいいのかという疑問はあるが、よく考えれば毎回そんな感じだったからまあいいのである(たぶん)。ではさっそくいってみよう。
2年間で一番アクセスが多かったのがこれ。「悲しみの水曜日」(とある雨降りの日、先輩T記者がすべる路面に足をとられ、私物のiPhoneを地面に叩き付けてしまった悲劇のことを指す)を題材に、iPhoneを保護する方法を考えてみた記事である。
T記者は当初、液晶がクモの巣のようにひびわれたiPhone(3G)を「操作上は問題ない」と強引に使い続けていたが、3GSが出てからはすぐに乗り換えて悲しい過去を封印したようだ。そういえば3GSの発売当日は、社内に人が全然いなかったのを思い出す。
一番「書いて良かった」と思っているのがこれ。キーボードの中でも特等席に位置しているくせに、ほとんど使えなかった(使わなかった)[無変換]キーについて書いた記事だ。使い道を読者から募集したところ、多くのご意見をいただいたため、その内容を改めて記事にまとめたのだった。
今では、新しいPCを買うとまずは[変換][無変換]のキー割り当てを変更するようになった筆者。代わりに今度は[半角/全角]キーがいらなくなったわけだが、彼は隅っこの方で大人しくしているので特に文句はないのだ(エラそう)。
一番気合いが入っていたのがこれ。アクセスランキング初の(そしておそらくは最後の)前後編構成である。ITmedia News編集部の「乙女な人」は当コーナーにもたびたび登場してネタを提供してくれたので、お礼もかねてここにまとめておこう。
こうして振り返ってみると、筆者は彼女に対して基本的に絶句していたことが分かる。今は社内で席も離れ、電話を取りあうこともなくなったわけだが、今後もアイティメディアのマスコットキャラとして、さらなる活躍を期待したいところだ。
最後がこれでいいのかという気もするが(あれ、なんか数分前にこんなこと書いたっけな)、書いていて一番楽しかったのがこれ。同じような内容を手を替え品を替え繰り返し書いていることからも分かるとおり、好きなことを好きなように書けたアクセスランキングは、忙しい1週間の中の心のオアシスだった……(が、そういう回は概して全然読まれなかった。ありがちですね)。
そんなこんなで毎週書き続けてきたアクセスランキングも今回で一区切り。来週からは限界が近いとうわさの編集長と新メンバーのO記者にまかせて、筆者はまた別のフィールドでスルドい記事など書いていきたいと思う。それではみなさま、また会う日まで。ごきげんよう!
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