7月6日に東京ビッグサイトで始まったISOTで、持ち運びできるような小型の扇風機をいくつか見つけた。ビジネスパーソンが持ち歩けそうな“扇風機”を3つ紹介しよう。
この夏、節電対策のためか、家電売り場では扇風機が売れていて、すでに在庫も少なくなっているという。そんな折、まだ若干の在庫があるのが持ち運びできるような小型の扇風機だ。7月6日に東京ビッグサイトで始まったISOT(第22回国際文具・紙製品展)でもそんな製品をいくつか見つけた。ビジネスパーソンが持ち歩けそうな“扇風機”を3つ紹介しよう。
ビジネスパーソンたるもの、いつでも自然体でビジネスに臨みたい。いかに暑くて苦しくたって、持ち運べるとはいえ、わざわざ扇風機を顔に近づけるなんてみっともないことは控えたいもの。そんなポリシーのビジネスパーソンにぴったりなのが多摩電子工業の「どこでもクール」(オープンプライス、実勢価格は1980円)だ。
どこでもクールの最大の特徴は、社員証のように首からかけられること。ファンの向きを上にすれば、首かけ時に上向きの風を首から下あごにかけて受けられるようになる。ファンには弾力性があり、柔らかいEVA素材を採用。胸元や首回りにファンが触れたとしても、大けがをすることはなさそうだ。
大きさは129×76×37ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは約115グラムとスマートフォンをちょっと厚くしたようなイメージで、首からかけても違和感は少ない。電源はUSB給電か、本体に搭載しているソーラーパネルで充電。USB給電の場合は3時間の充電で1時間動作するという。
可動式のスタンドも装備。「首からかけるのはちょっと……」という人は卓上にも置けるようになっている。
仕事でボールペンをよく使う人にオススメなのが、エレスの「ファンペン タイプR」(980円)。名前の通り、小型の扇風機(ファン)が付いたボールペンである。ペン部の大きさは156×13ミリ(全長×直径)、ファンの直径は58ミリ。単四形の乾電池1本で動作し、80センチ程度離れても風を感じることができるという。
実際の風の強さは、通常のUSB扇風機と比べても弱いが、出先などで利用すれば注目を集めることは間違いないだろう。話のきっかけをつかむための営業ツールとしても活用できるかもしれない。
ちなみにエレスでは数年前からファンペンを販売していて、今回のタイプRはその第2弾。初代はペン軸に付いたスイッチを押している間しかファンが回らなかったが、タイプRではスイッチを押すとファンが回り続けるよう改良した。
いつも持ち歩くもの――と言えば、やはり携帯電話やスマートフォン。例えば、iPhoneのドックコネクタに接続できる扇風機があったら便利だろうか。そんな“夢”(というか妄想)をかなえたのが、その名もずばり「dock fan」(日本トラストテクノロジー、1260円)だ。
利用方法は、iPhoneやiPod touchのドックコネクタに挿してスイッチをオンにするだけ。ファンも柔らかい素材を採用しているので、接触しても問題なし。ファンの角度を変えることも可能で、ガンスタイルで構えられるほか、マイクのように相手に向けることもできる。
dock fan本体にはバッテリーは搭載しておらず、iPhoneの電源を使って駆動する。iPhoneが満充電の場合は約6時間の連続送風が可能だという。dock fan本体の大きさは82×29×13ミリ、重さは約17グラム。
節電対策だけでなく、暑さ対策としても使えそうな持ち運びできる扇風機。上手に使えば、冷却効果だけでなく面白アイテムとしても使えそうだ。ただ夏場がメインな商品だけに各社ともあまり在庫はなさそう。気になる人は早めに購入しておくといいだろう。
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