実際に僕の例ですが、雨上がり決死隊の宮迫博之さんは、ご馳走になった後で必ず「ありがとうございました」のメールを送るぼくのことを、最初のころは嫌がっていました。「昨夜お礼を言ってくれたんだから、メールはもう必要ないやろ、なんでいちいちそんなことするねん」と。
でも、もう15年くらいそれを続けているうちに、だんだん、お礼メールするのを認めてくれるようになりました。今では逆に、「入江からメールがこないと寂しいもんやなあ」なんて言ってくれることもあるくらいです。ぼくはそう言ってもらえることがうれしくてたまりません。
さまざまな性格の先輩や上司がいる以上、みんなに好かれることは難しいですよね。相手のことをリスペクトして、相手のことを考えて、というのは基本姿勢として大切です。しかしだからといって、一人ひとりに合わせて、自分の性格までもカメレオンのように変えるという必要はないと思います。
相手のために何かしたい、相手に喜んでもらいたいという気持ちは大切です。でも、すごいムリをしたり、ウソをついたりしていたら、続きませんよね。自分が疲れてしまいますから。
そこは、素のままの自分で先輩と向き合ってみて、それでうまくいかなければ仕方ない。それくらいのスタンスが大切なんじゃないでしょうか。自分のルールをしっかり作ることが大切なんです。
友人5000人芸人で話題のカラテカ・入江慎也が人付き合いの秘けつをすべてさらす!
人間関係でうまくいかないことって多くないですか? 会社の上司や部下、学校やサークルでの先輩後輩、ご近所付き合いなど、私たちの周りはさまざまな人間関係で成り立っています。
つまり、人づきあいがうまくいけば、仕事もプライベートも、すべてがうまくいくのです。僕のもとにはよく、友達作りや人づきあいについての相談がもちかけられます。「どうしたら友達をたくさん作ることができるんですか?」「人づきあいがスムーズにできる方法があったら教えてください」人づきあいで悩んでいる人は多いと思います。
「友達5000人芸人」といわれるぼくですが、実はぼくも最初は、人付き合いで悩んでいました。でも、「後輩力」に気が付き、「後輩力」を磨くことを心掛けてからは、一気に状況が変わりました。
この本では、僕がなぜ友達5000人になれたのか、いろいろな分野の友達や知人を増やすことができたのか、その秘けつである「後輩力」を紹介します。
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