スマホで閲覧中のWebページをPDF化するiOS/Androidアプリビジネスの悩みを解決するPDFドリル

スマートフォンで閲覧中のWebページをPDF化するためのiOS/Androidアプリと、その方法を紹介しよう。

» 2013年09月02日 12時15分 公開
[kizuki,Business Media 誠]

 スマートフォンやタブレットで閲覧中のWebページをPDF化できれば、ページの内容を保存しておくのはもちろんのこと、情報として誰かに送るのにも役立つ。PDFに注釈が入れられるアプリを併用すれば、自社ページの修正を外出先から依頼するといった用途にも利用できる。

 また電波の届かない場所で内容をじっくり読む、オフライン閲覧の用途でも重宝する。地下鉄の車内などでWebページを読むのはもちろん、地図などをPDF化して保存しておけば、外出先でネットワークに接続する方法を持たないWi-Fiのタブレットを外出先で活用できるケースも増えるはずだ。

 今回はiPhone/iPadとAndroidについて、閲覧中のWebページをPDF化するためのアプリとその方法を紹介しよう。

iPhoneの場合

「WEB To PDF+」。「WEB To PDF(350円)」の機能限定版という位置付け。アプリ内ブラウザでPDF化したいページを表示したのち、右下にある「+」マークのあるアイコンをタップ

 iPhone/iPad上でWebページをPDFに変換するアプリは多種多様だが、無料かつユニバーサルアプリにこだわるのであれば「WEB To PDF+」がおすすめだ。アプリ内ブラウザにURLを入力してページを表示させたのち、変換ボタンをタップすればWebページがPDFとして表示される。あとはメールに添付して送ったり、Dropboxに保存することで、PCなどに受け渡すことが可能だ。

 ページのサイズや向きを指定することはできないが、日本語にもきちんと対応しており、動作も高速。同種のアプリではページを1枚の画像として保存するものもあるが、本アプリはテキストが選択な状態で保存されるので文章の一部をコピーしたり注釈を付けたりする用途にも向く。またアプリ側にURLのブックマーク機能を備えるので、同じページを定期的にPDFとして保存する魚拓用途にも便利だ。

 なお本アプリは「WEB To PDF(350円)」の機能限定版にあたる。フルバージョンでは変換したPDFをアプリ内に保存できるファイルマネージャ機能などが使えるようになるので、使って気に入ったらフルバージョンを購入するとよいだろう。


ウェブページがPDFに変換され表示された。右下の表示を見ると、全部で5ページあることが分かる(左)、完成したPDFは、ほかのアプリで開いたり、メールに添付して送ったり、Dropboxに保存することが可能(右)

Androidの場合

「Web2PDF」でURLを入力して変換を実行する。なお同一URLでPC用とスマホ用のページを切り替えているタイプのサイトでは、思ったような変換結果が得られないことが多い

 Androidの場合は、専用アプリにURLを入力して変換する方法とブラウザから出力する方法の大きく2通りがある。まず前者は、先に紹介したiPhone/iPad用のアプリと同様、専用アプリを起動し、URLをペーストして変換を実行する。アプリとしては「Web2PDF」などが有名だ。

 後者についてはいくつかの方法がある。汎用性が高いのは、ブラウザの共有メニューから専用アプリを呼び出す方法で、共有メニューがあればブラウザを問わず利用できる。アプリとしては「Web Snapshots」のほか、先ほど紹介した「Web2PDF」も同様の機能を備えている。


Androidでは共有メニューから呼び出すタイプの専用アプリが多い。PDFに変換したいページをブラウザで表示した状態でメニューを表示し、「共有」をタップしてアプリを選ぶ(画像左)、画像中央は共有メニューから呼び出した専用アプリ「Web Snapshots」で、ページをプレビュー表示しているところ。「Full PDF」を選べばページ全体が、「Screen PDF」を選べば表示されている領域のみがPDFに変換される。画像右は「Full PDF」でページ全体をPDF化したところ。縦長のページでも1ページで出力されるので、どちらかというと魚拓用途に向く

 ブラウザ自体にPDF変換機能が備わっている場合もある。例えばFirefoxでは、メニューの中に「PDFとして保存」という項目があらかじめ用意されている。またドルフィンブラウザでは、「Web to PDF」というアドオンを組み込むことで、ブラウザのメニューからPDFへの変換が行えるようになる。


Firefoxでは、メニューの「ツール」中に「PDFとして保存」という項目が最初から用意されているので、シームレスな操作が可能(左)、FirefoxでPDFに変換したWebページ。縦長のページは複数のページに分割される(右)


ドルフィンブラウザは、アドオン「Web to PDF」を組み込むことで、メニューからPDFへの変換が行えるようになる(左)、「Web to PDF」でPDFに変換したウェブページ。今回のように稀に文字化けするケースも見られる。共有メニューから呼び出す方法とケースバイケースで使い分けるとよい(右)

連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは

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