周りに大きな余白が付いたPDFは、スマートフォンなど画面が小さな端末では見づらい。Adobe Acrobatが持つトリミング機能のオプション「余白を削除」を使えば、自動的に余白を検出してトリミングできる。
PowerPointのデータをPDF化したいと思った場合、印刷機能を使ってPDF変換すると、周りに大きな余白が付いた状態で出力されてしまい、困ったことはないだろうか。PCで見る分には特に問題ないが、スマートフォンなど画面が小さな端末で表示する場合は、余白がある分、縮小表示されてしまうので、どうしても見づらくなってしまう。タブレットなど画面サイズに余裕がある端末でも、上下左右に余白があると間延びする印象は否めない。
もしAdobe Acrobatを所有しているのであれば(※)、トリミング機能のオプションで用意されている「余白を削除」を試してみるとよい。これを使えば、PDF上の余白部分を自動的に検出して削除してくれるので、画面サイズが小さな端末でもなるべく大きく表示できるPDFを生成できる。
(※)作成者が既にAdobe Acrobatを所有しているのであれば、PowerPoint文書の[Acrobat]リボンから[PDFを作成]を選んでPDFに変換すれば、余白のないPDFファイルを作成することも可能だ
操作方法は、トリミングの画面で「余白を削除」にチェックボックスを入れるだけ。どの部分が余白と判別されたかをプレビュー画面で確認した後、OKをクリックして出力すれば完了だ。スマートフォンなど画面が小さい端末でも見やすくなるほか、タブレットなどで全画面で表示した場合も見た目がよくなる。
なおスキャンして生成したPDFでは、見た目は余白に見えても実際には背景データなどがあり、うまく自動トリミングの対象として検出できないことが多い。こうした場合は「余白の制御」で上下左右の余白サイズを指定して一括でトリミングするか、手動で1ページずつトリミングすることになる。
このほか、iPhoneやiPadを使うのなら、以前紹介したiPad/iPhoneアプリ「PDFページ分割」を使って余白を手動削除する方法もあり、それであれば1ページに複数のスライドが割り付けられている場合も対応できる。ケースバイケースで使い分けるとよいだろう。
ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。
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