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サツドラ富山浩樹社長が語る「ウィズコロナ時代のチェーンストア戦略」ドラッグストアから地域コネクティッドビジネスへ (5/5 ページ)

» 2020年10月23日 05時15分 公開
[大久保徳彦ITmedia]
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北海道経済の活性化を見据えて

 以上が富山浩樹社長へのインタビューの内容だ。小売業界におけるサツドラホールディングスの立ち位置を冷静に分析し、今後訪れるウィズコロナの時代に向けて地域コネクティッドビジネスや店舗のWeb化など、従来の小売業とは一線を画す新しい打ち手を仕掛けてく発想が印象的だった。

 イノベーション創出のための仕組みについては自身の哲学を強く持っており、そのためのコミュニティーやコラボレーションの場作りに懸ける意気込みを感じた。これから少子高齢化がより進んでいく北海道という市場において、現状維持では先細りだという危機感があるのだろう。

 平成の北海道経済を支えた先代創業者からサツドラの経営を託された富山浩樹社長。自社の経営のみならず、その市場基盤である北海道経済の活性化までを見据えて、さらなるイノベーションの取り組みを見せてくれるに違いない。

phot サツドラの代名詞と言える大ヒット商品「超炭酸水」

著者プロフィール

大久保徳彦(おおくぼ・のりひこ)

POLAR SHORTCUT 代表取締役CEO。1985年北海道生まれ。慶應義塾大学法学部卒。ソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)にて、プロジェクトリーダーとして多くの新商品企画や新規事業推進プロジェクトに従事。その後、動画制作のスタートアップ企業Crevoにて、経営企画・人事・財務・新規事業開発領域を組織のNo.2として統括。伊藤忠テクノロジーベンチャーズなどから3.4億円の資金調達を実行。北海道の成長産業支援をテーマに2020年4月にPOLAR SHORTCUTを設立。


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