小畑さんも、今回審査員をしたことで新たな発見があったという。
「本当はこういう審査員は苦手だったんですが、自分がコピックを普段から使っているのもあり、コピックで描かれた絵に興味がありました。さまざまな作品を見させていただいたことで、紙によって質感が違ってくる点や、『こういう塗り方ができるんだ』などいろいろな発見がありました。自分もこういう紙で描いてみようかなと思いましたね。非常に勉強になりました」
最後に、小畑さんはコピックの魅力についてこう語る。
「手練れのプロの人でも使う道具ではありますが、絵を描き始めたばかりの人でも使えるのがコピックの特徴。手に取りやすくて、ちょっと描いてみるだけでも絵を描く楽しさを味わえますし、絵を見る側にとってもそれが伝わるのがコピックの魅力です。その人の持つ創造性を引き出してくれる、ポテンシャルが半端ではないツールですね」
現在トゥーマーカープロダクツは「コピックアワード2020」の受賞作品11点を、同社の直営店・トゥールズの3店舗(東京、神奈川、大阪)で展示している。
コピックアワードは来年以降も続けていく予定だ。コロナ禍の最中に実施された今回は、「STAY HOME」をテーマに描いた作品もあった。ポストコロナとなるであろう次回、果たしてどんな世界が作品展で映し出されるのか。「アートの力で課題解決」を図る、トゥーマーカープロダクツの挑戦はこれからも続いていく。
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