小畑さんも、今回審査員をしたことで新たな発見があったという。
「本当はこういう審査員は苦手だったんですが、自分がコピックを普段から使っているのもあり、コピックで描かれた絵に興味がありました。さまざまな作品を見させていただいたことで、紙によって質感が違ってくる点や、『こういう塗り方ができるんだ』などいろいろな発見がありました。自分もこういう紙で描いてみようかなと思いましたね。非常に勉強になりました」
最後に、小畑さんはコピックの魅力についてこう語る。
「手練れのプロの人でも使う道具ではありますが、絵を描き始めたばかりの人でも使えるのがコピックの特徴。手に取りやすくて、ちょっと描いてみるだけでも絵を描く楽しさを味わえますし、絵を見る側にとってもそれが伝わるのがコピックの魅力です。その人の持つ創造性を引き出してくれる、ポテンシャルが半端ではないツールですね」
現在トゥーマーカープロダクツは「コピックアワード2020」の受賞作品11点を、同社の直営店・トゥールズの3店舗(東京、神奈川、大阪)で展示している。
コピックアワードは来年以降も続けていく予定だ。コロナ禍の最中に実施された今回は、「STAY HOME」をテーマに描いた作品もあった。ポストコロナとなるであろう次回、果たしてどんな世界が作品展で映し出されるのか。「アートの力で課題解決」を図る、トゥーマーカープロダクツの挑戦はこれからも続いていく。
アナログ回帰のコピック 製造会社社長が描くグローバル戦略と「アワード開催の真の狙い」
コロナ禍こそのアナログ回帰!? 「デジタルネイティブ世代獲得」に挑む画材・コピック製造会社の「希少性」戦略
『ヒカルの碁』『DEATH NOTE』『バクマン。』の漫画家・小畑健の個展が9月14日から新潟で開催! 原画約500点を展示した東京会場の様子は……
「これさぁ、悪いんだけど、捨ててくれる?」――『ジャンプ』伝説の編集長が、数億円を費やした『ドラゴンボールのゲーム事業』を容赦なく“ボツ”にした真相
『ジャンプ』伝説の編集長が、『ドラゴンボール』のゲーム化で断ち切った「クソゲーを生む悪循環」
ドラゴンボールの生みの親 『ジャンプ』伝説の編集長が語る「嫌いな仕事で結果を出す方法」
『ジャンプ』伝説の編集長は『ドラゴンボール』をいかにして生み出したのか
『ジャンプ』伝説の編集長が語る「21世紀のマンガ戦略」【前編】
『ジャンプ』伝説の編集長が語る「21世紀のマンガ戦略」【後編】
ジャンプ「伝説の編集長」がFGO誕生に関わった“黒子”、電ファミニコゲーマー編集長と考えた「ドラゴンボールの見つけ方」
ジャンプ「伝説の編集長」がFGO誕生に関わった“黒子”、電ファミニコゲーマー編集長と語る「才能を“超一流”に育てる極意」
「最近の若い奴は」と言う管理職は仕事をしていない――『ジャンプ』伝説の編集長が考える組織論
“元祖プロゲーマー”高橋名人が明かす「日本のeスポーツの課題と戦略」
【独占】ひろゆきが語る「“天才”と“狂気”を分けるもの」
ひろゆきが斬る「ここがマズいよ働き方改革!」――「年収2000万円以下の会社員」が目指すべきこと
ひろゆきが“日本の未来”を憂う理由――「他人は変えられない」
滝沢秀明がジャニー喜多川の「後継者」となった理由
ホリエモンが政治家に頭を下げてまで「子宮頸がんワクチン」を推進する理由
「持続可能なゲームメディア」の未来像とは 電ファミニコゲーマー・平編集長を直撃Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング