小畑健や津森千里が審査 コピックアワードを開催した製造会社が提示する「アートの可能性」89カ国から4000点以上の応募(3/3 ページ)

» 2020年11月19日 05時00分 公開
[河嶌太郎ITmedia]
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小畑健さん「非常に勉強になりました」

 小畑さんも、今回審査員をしたことで新たな発見があったという。

 「本当はこういう審査員は苦手だったんですが、自分がコピックを普段から使っているのもあり、コピックで描かれた絵に興味がありました。さまざまな作品を見させていただいたことで、紙によって質感が違ってくる点や、『こういう塗り方ができるんだ』などいろいろな発見がありました。自分もこういう紙で描いてみようかなと思いましたね。非常に勉強になりました」

 最後に、小畑さんはコピックの魅力についてこう語る。

 「手練れのプロの人でも使う道具ではありますが、絵を描き始めたばかりの人でも使えるのがコピックの特徴。手に取りやすくて、ちょっと描いてみるだけでも絵を描く楽しさを味わえますし、絵を見る側にとってもそれが伝わるのがコピックの魅力です。その人の持つ創造性を引き出してくれる、ポテンシャルが半端ではないツールですね」

 現在トゥーマーカープロダクツは「コピックアワード2020」の受賞作品11点を、同社の直営店・トゥールズの3店舗(東京、神奈川、大阪)で展示している。

phot 直営店・トゥールズの巡回スケジュール(コピックアワード2020のWebサイト

 コピックアワードは来年以降も続けていく予定だ。コロナ禍の最中に実施された今回は、「STAY HOME」をテーマに描いた作品もあった。ポストコロナとなるであろう次回、果たしてどんな世界が作品展で映し出されるのか。「アートの力で課題解決」を図る、トゥーマーカープロダクツの挑戦はこれからも続いていく。

phot 準グランプリを受賞したSalvador Piumaさん(アルゼンチン)の「Humedo」
phot 次世代アーティスト賞グランプリのJa_Sutapat(タイ)「Don't believe everything at face value」
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