#SHIFT

学生の4割が「オンライン面接では自分の良さが伝わらないと思う」と回答 理由は?

» 2021年06月23日 18時28分 公開

 採用のコンサルティングを手掛けるプレシャスパートナーズ(東京都新宿区)は、2022年に卒業する学生を対象に「オンライン面接に関する調査」を実施した。オンライン面接が始まる前に準備したことは何かを聞いたところ、1位は「Wi-Fi環境の整備」(37.3%)だった。

オンライン面接が始まる前に準備したことは何か?(写真提供:ゲッティイメージズ)

 2位は「オンライン用のメークや髪形・服装などの研究」(36.1%)、3位は「部屋の模様替え」(35.3%)だった。相手に自分をどう魅せるかを考え準備をする学生が多いことがうかがえる。

オンライン面接が始まる前に準備したこと上位9位(以下リリースより)

 また、オンライン面接では自分の良さが伝わらないと思うかとの問いには、42.3%が「(伝わらないと)思う」と回答。その理由は、「カメラは上半身しか映らず、ジェスチャーをしても映らない。伝えたいことが伝わっていないような感覚がある」「面接官の表情や雰囲気が読み取りづらいので、逆もそうだと思う」という声があがった。

オンライン面接では自分の良さが伝わらないと思うか

 一方、「(伝わらないとは)思わない」と答えた人は57.7%だった。理由は「オンラインの設備を整える、充電しておく、メークを研究する、明るく見える角度などを把握し相手にどう見えるかを研究すれば、自分を見てもらうことは可能」「伝わる部分と伝わらない部分はあるが、基本的には受け答えができていれば問題はない。さらに話を広げるコミュニケーションができればいい」という声が聞かれた。

 オンライン面接で企業側への要望はあるかを聞いたところ、「リラックスできるようなトークや、雑談形式で穏やかな雰囲気の面接だと素が出しやすい」「面接官がうなずいてくれていたり、笑顔だと緊張せずに面接できる」という要望があることが分かった。 

 従来の対面型の面接では、立ち振る舞いや清潔感、所作という部分が身だしなみに含まれた。一方オンライン型の面接では、相手に自分をどう魅せるかを考え、設備や環境を整える学生が多く、オンライン時代の身だしなみの定義が変化しているようだ。また、42.3%の学生がオンライン面接では自分の良さが伝わらないと感じていて、企業側には学生の素を引き出すようなアイスブレークの時間や、オーバーリアクションなどのコミュニケーション対応が求められている。

 今回の調査は、プレシャスパートナーズが運営する「アールエイチナビ」に登録した、もしくはリクルートオーディションや就活セミナーに参加した学生を対象に、インターネット上で実施した。期間は4月9日〜6月4日、有効回答数は241人。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.