PRS-950――Sony Corporation電子書籍端末ショーケース

古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、米Sonyの「Reader」5代目となるモデルの1つ「PRS-950」を紹介。

» 2014年07月31日 11時00分 公開
[山口真弘,eBook USER]

製品概要

 米Sonyの電子書籍端末「Reader」の5代目となるモデルの1つで、俗に「Daily Edition」と呼ばれるモデルの2代目の製品に当たる。Readerとしては日本国内で初めて発売された「PRS-650」「PRS-350」と同世代の製品だが、北米地域のみで販売され、国内では未発売。

 PRS-650/350と異なり通信回線を搭載しており、同社のオンラインストア「Reader Store」に直接接続してコンテンツを購入できることが最大の特徴。定期刊行コンテンツの受信や、図書館と連携しての本の貸し出しにも対応している。初代「Daily Edition」ことPRS-900が搭載していたAT&Tの3G回線に加え、本製品ではWi-Fiも追加されている。

 7.1インチという画面サイズ、E Ink Vizplexの採用などはPRS-900を踏襲しており、画面のレイアウトや画面下のボタン配置などもPRS-900と違いはない。ただし、PRS-900が背面カバーと一体化したデザインだったのに対し、本製品はあくまで単体で利用することをベースにデザインされており、カードスロットやタッチペンスロットの配置も見直されるなど、ボディのデザインは一新されている。重量も360グラムから272グラムへと大幅な軽量化が図られている。

 価格はPRS-900の399ドルから大幅に値下げされた299ドル。日本語フォントは内蔵されていないため、本文はもちろんリスト画面上のタイトルも文字化けする。本体色はシルバーのみ。

スペックで見る「PRS-950」

メーカー Sony Corporation
国内発売時期 未発売
発売時価格 299ドル
専用/汎用 専用
OS 独自
OSバージョン 不明
サイズ(※最厚部) 128(幅)×200(奥行き)×9.6(高さ)ミリ
重量 約273グラム
解像度 600×1024ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 7.1インチ
通信方式 3G、2G、802.11 b/g
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 2Gバイト(ユーザー使用可能領域1.4Gバイト)
メモリカードスロット SDカード、メモリースティックPro Duo
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 20000ページ
タッチ操作 対応
対応フォーマット EPUB、PDF、BBeB、TXT、RTF、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMP
コネクタ USB(miniB)
電子書籍ストア Reader Store
その他 米国での発売は2010年11月。日本語は非対応
最終更新日:2014年7月31日

写真で見る「PRS-950」

右60度傾斜外観 同世代のPRS-650と共通の意匠だが、解像度は3:4ではなくやや縦長なのが特徴。本体色はシルバーのみ
本体を持った写真 タッチインタフェースを採用。ボタン類は画面の下一列にまとめられている。本体をランドスケープモードに切り替えての見開き表示にも対応
CDとの比較 画面サイズは7.1インチ。本体サイズおよび重量はのちの7インチタブレットに近い

単体正面 正面。ボタンは左から順にページ戻る/進む、ホーム、文字サイズ拡大縮小、オプションと、「Daily Edition」初代モデルのPRS-900で採用されたレイアウトを踏襲している
左側面 左側面。特にボタンやコネクタ類はない
右側面 右側面。PRS-900にあったメモリカードスロットは上面に移動したため、こちらにはボタンやコネクタ類はない。向かって右にはタッチペンが格納されている

上面 上面。スライド式の電源キーとSIMカードスロット、SDカードおよびメモリースティックDuoのデュアルスロットを備える
底面 底面。通信回線スイッチ、リセット穴、microUSB端子、イヤフォンジャック、音量大小ボタンを備える。ACジャックは省かれている
裏面 裏面。「Daily Edition」初代モデルのPRS-900と異なりカバー利用を前提としない設計

手書きメモや文字列選択など、細かい操作を行うためのタッチペンを本体右上に収納できる

メイン画面 メイン画面。上段には前回閲覧したコンテンツ、中段には書籍一覧、下段にはメニュー切り替えタブなどが並ぶ
コンテンツ表示画面 BOOKコンテンツをサムネイル表示したところ。日本語タイトルは文字化けする
本製品のマニュアルPDFを表示しているところ。日本語表示には非対応だが、フォントを埋め込んだPDFであれば問題なく表示できる

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