ソニーは、円形ボディを採用したDLNA対応ホームサーバのLiblog Station「HS1」(型名VGF-HS1)を5月17日に発売する予定だ。店頭販売モデル「VGF-HS1」は1Tバイト(500Gバイト×2)、同社直販のVAIOオーナーメードモデル「VGF-HS1S」は1.5Tバイト(750Gバイト×2)のHDDを搭載し、実売価格は前者が6万円前後の見込み、後者が直販価格で7万9800円となっている。
HS1は、テレビサイドPC「TP1」シリーズやネットワーク接続型デジタルTVチューナー「DT1」と同様、VAIOの製品カテゴリー「Extension Line by VAIO」に含まれる新モデルだ。TP1シリーズやDT1と同じ直径270ミリの円形ボディを採用しており、2台の3.5インチHDD、1000BASE-Tの有線LAN機能を搭載している。
本体にはメモリカードスロットと3基のUSBポートがあり、スロットにデジタルカメラで撮影した写真データの入ったメモリカード、USBポートに同社のデジタルビデオカメラ「ハンディカム」などを接続し、本体のコピーボタンを押すことで、データを内蔵HDDへバックアップできる「おまかせコピー」機能を持つ。メモリカードスロットは、メモリースティック(PRO対応)、メモリースティックデュオ(PROデュオ対応)、SDメモリーカード(SDHC対応)、CFをサポートする。
また、付属ソフトの「PC Link」を使えば、PCの指定したフォルダを自動的にバックアップすることが可能だ。PC Linkによるバックアップ機能は外出先からのネットワーク接続でも利用できるほか、レジューム機能によりファイル転送中にネットワークが切断されても、途中から転送を再開できる。NASとして通常のデータ保存にも対応する。
内蔵HDDに保存したコンテンツは、ホームネットワークソフト「VAIO Media plus」を搭載したVAIOの2008年夏モデルをはじめ、ルームリンク機能に対応した同社の液晶TV「BRAVIA」やプレイステーション 3など、DLNA対応機器で再生できる。Extension Line by VAIOのWi-Fiオーディオ「WA1」と接続すれば音楽ファイルの再生、デジタルフォトフレームのCanvas Online「CP1」と接続すれば静止画スライドショーが可能だ。
また、ダイナミックDNSとUPnPの技術を利用し、家族や友人とWebブラウザ上でJPEG形式の写真データを共有できる「VAIO Picture Lab」機能、遠隔地のPCやHS1とハイビジョンなどのデータを同期できる「データリンク」機能も備えている。そのほか、離れて暮らす家族の家など遠隔地にCP1がある場合は、「メディア共有」機能によってHS1の登録フォルダに公開したい写真をコピーし、6ケタの暗証番号を設定するだけで、CP1側からインターネット越しにスライドショーが行える。
本体の前面には有機ELディスプレイが用意されており、おまかせコピーの進行状況、IPアドレス、HDDの使用状況と空き容量、ファームウェアのバージョン、アップデーターの状況、エラーメッセージなどの情報が表示できる。本体サイズは270(直径)×71(高さ)ミリ、重量は約3.1キロだ。2基の冷却ファンで効率的に放熱し、使用状況に応じてHDDや冷却ファンを停止するスタンバイモードを搭載したことで、静音と省電力にも配慮したという。消費電力は動作時最大約30ワット、スタンバイ時12ワット。
接続の対象機種は、Windows XP(SP2)/Vista搭載PC、DLNAガイドライン(DLNA HNv1準拠)対応製品となっている。DLNA対応ファイル形式は、動画がAVCHD、MPEG-2、HDV(MPEG-2 TS)、静止画がJPEG、BMP、PNG、音楽がWAV、MP3、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、AAC、WMAだ。
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