　ソニーは2月9日より、ハイエンドデスクトップPC「VAIO type R master」の2008年春モデルを直販のVAIOオーナーメードモデルとして発売する。購入時に仕様をカスタマイズでき、最低価格は11万8800円だ。2007年秋冬モデルからの主な変更点としては、購入時に選択できるCPUとソフトウェアの強化が挙げられる。

　選択可能なCPUの上限は、65ナノメートルプロセスのCore 2 Extreme QX6850（3.0GHz）から、45ナノメートルプロセスの同QX9650（3.0GHz）に進化した。動作クロックこそ同じだが、2次キャッシュが8Mバイトから12Mバイトへ増えるとともに、映像処理などを効率よく行うための新しい命令セット「SSE4」にも対応している。さらに、45ナノメートルプロセスのCore 2 Duo E8500（3.16GHz）、同E8400（3.0GHz）、同E8200（2.66GHz）も選べるようになった。

　ソフトウェア面では、BD-Jに対応したJavaメニュー付きのBlu-ray Discが作成できるオーサリングソフト「Click to Disc」「Click to Disc Editor」を追加したほか、購入時に選択できるAdobe Photoshop Elements／Premiere Elementsのバージョンが最新版となった。Photoshop Elementsのバージョンが5.0から6へ、Premiere Elementsのバージョンが3.0から4へ変更されている。

　それ以外の仕様は従来機を継承しており、メインユニットとアクセスユニットに分離したセパレート型のボディは変わらない。光学ドライブやBluetooth 2.0＋EDR、メモリカードスロットなどを備えたアクセスユニットは、購入時に省くこともできる。デジタルTVチューナーを選択した場合、後日ソフトウェアアップデートによりダビング10に対応する予定だ。

　なお、店頭販売向けモデルは2007年9月発売の「VGC-RM73UDL4」「VGC-RM53DL9」「VGC-RM53D」が継続販売される。


VAIO type R master（VAIOオーナーメードモデル）の主な仕様
モデル	VGC-RM94CUS、VGC-RM94US、VGC-RM94NS、VGC-RM94S
OS／編集ソフト	Vista Home Premium／Premiere Elements 4、Vista Ultimate／Premiere Pro CS3、Vista Ultimate／CS3 Production Premium、Vista Business／Premiere・VAIOアプリなし
CPU	Core 2 Extreme QX9650（3.0GHz）、Core 2 Quad Q6700（2.66GHz）、Core 2 Quad Q6600（2.4GHz）、Core 2 Duo E8500（3.16GHz）、Core 2 Duo E8400（3.0GHz）、Core 2 Duo E8200（2.66GHz）
チップセット	Intel P35 Express
メモリ	3Gバイト（1Gバイト×2＋512Mバイト×2）、2Gバイト（1Gバイト×2）、1Gバイト（512Mバイト×2）
HDD	4.5Tバイト（750Gバイト×6）、3Tバイト（500Gバイト×6）、2Tバイト（500Gバイト×4）、1Tバイト（500Gバイト×2）、500Gバイト（250Gバイト×2）、250Gバイト（RAID不可）
グラフィックス	GeForce 8600 GTS、GeForce 8500 GT、Quadro FX 1500
TV	3波デジタル＋アナログ、3波デジタル、アナログ、なし
USBジョグコントローラ	あり、なし
RAID	RAID-0、オフ
アクセスユニット	あり（Bluetooth 2.0＋EDR搭載）、なし
アクセスユニット光学ドライブ	Blu-ray Disc＋DVDスーパーマルチ、Blu-ray Disc、DVDスーパーマルチ＋DVDスーパーマルチ、DVDスーパーマルチ、なし
アクセスユニット接続ケーブル	1.8メートル、1.8メートル＋4メートル、なし
液晶ディスプレイ	24インチワイド（1920×1200ドット）、19インチワイド（1440×900ドット）、なし
Office	2007 Professional、2007 Personal、2007 Personal＋PPT、なし
Norton Internet Security 2007	90日体験版、15カ月、24カ月
ATOK 2007	あり、なし

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