今回登場するVAIO type Sは、店頭モデルの「VGN-SZ74B/B」と「VGN-SZ54B/B」の2モデルとVAIOオーナーメードモデルで構成される。CPUはそれぞれ、Core 2 Duo T7300(動作クロック2.0GHz)にCore 2 Duo T7100(動作クロック1.8GHz)を搭載して、従来のFSB 533MHzから最新のFSB 800MHzに対応、それに伴ない、チップセットもIntel 945GM ExpressからIntel GM965 Expressに変更されるなど、VAIO type Sにもようやく“Santa Rosa”が導入された。
従来モデルで取り入れられている「ハイブリッド・グラフィックスシステム」は、今回の新モデルにも継承されている。専用スイッチで、パフォーマンスの高い外部GPUと消費電力が少ないチップセット内蔵グラフィックスコアを切り替えるこのシステムで、春モデルで利用していた外部GPUのGeForce Go 7400が、最新世代のGeForce 8400M GSに変更された。液晶ディスプレイのサイズは、従来と同じ13.3インチワイドで、解像度も1280×800ドットと変わらない。
筐体はデザインの一部が変更された。液晶ディスプレイの上に搭載されたWebカメラ「MORTION EYE」の形状が横に細くなり、液晶ディスプレイの下にあったVAIOロゴはSONYロゴに変更され、タッチパッドの形状は角のついた四角になった。本体サイズは315(幅)×234.3(奥行き)×24.7〜36.4(高さ)、重さ約1.98キロ。バッテリー駆動時間は約5.5時間となっている。フットプリントは従来モデルと同じだが、厚さと重さがわずかに増えた。ただし、同梱されるACアダプタは小型化され、そのサイズは従来の25%減となっている。
VAIOオーナーメードモデルでは、これまでどおり、筐体パネルにカーボンファイバーを用いた「カーボンモデル」が用意されるが、従来「プレミアムカーボン」だけだった筐体カラーが「ブラック」と「新色プレミアムブラウン」の2色から選べるようになった。そのほか、ほかの秋モデルのVAIOノートPCと同様に、ハイブリッドHDDやドラフト11n対応無線LANが用意され、OSではWindows Vista Ultimate、HDDでも7200rpmドライブなど、モバイルノートPCとしてはハイエンドの選択肢が並ぶ。
なお、ほかの秋モデルで導入されている「VAIO Music Story」「VAIO Music Box」などは導入されないので注意されたい。
VAIO type S店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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タイプ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO type S | VGN-SZ74B/B | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T7300(2.0GHz) | 1024MB | 160GB | Home Premium | 23万円前後 |
VGN-SZ54B/B | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T7100(1.8GHz) | 1024MB | 120GB | Home Premium | 20万円前後 | |
VAIO type S店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
タイプ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO type S | VGN-SZ74B/B | 13.3インチワイド | 1280×800 | Intel GM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 8400M GS | − | 約1.98キロ |
VGN-SZ54B/B | 13.3インチワイド | 1280×800 | Intel GM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 8400M GS | − | 約1.98キロ | |
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