5月17日にソニーがリリースしたVAIO 10周年記念モデル「新VAIO type T」は、店頭モデルこそ一般的な2スピンドルPCだが、直販のVAIOオーナーメードモデルでは32Gバイトのフラッシュメモリを選べ、フラッシュメモリ+HDDやフラッシュメモリ+DVDスーパーマルチドライブというユニークな1スピンドル構成に仕上げることも可能だ。
ボディサイズは277(幅)×198.4(奥行き)×22.5〜29.8(高さ)ミリと小柄だが、中身を見るとマザーボードが占めている部分は全体の3分の1程度しかない。従来のtype Tに比べ、マザーボード自体の面積比で約30%も減少し、基板のサイズはVAIO type Uとほぼ同等になったという。このコンパクトな基板に、デュアルコアCPUのCore 2 Duo U7600(1.2GHz)や同U7500(1.06GHz)が実装されるのだから驚く(直販モデルの場合。店頭モデルは超低電圧版のCeleron M 443を搭載)。
採用されるチップセットはIntel 945GMS Expressで、ノースブリッジに覆いかぶさるようにメモリスロットが並ぶ。CPUやノースブリッジ、メモリスロットは底面側に配置され、簡単にメモリスロットにアクセス可能だ。一見しただけでは“ただの小型マザーボード”に過ぎないが、そこにはVAIOが歩んできた10年の歴史が凝縮されている。記念モデルにふさわしいこだわりと言えそうだ。

VAIO type Uと同様、非常に小型な10層仕様の高密度マザーボードを採用する。実際には、CPUやノースブリッジ、メモリスロットが並ぶ面(写真=左)が底面側に配置され、サウスブリッジやコントローラーチップの面(写真=右)がキーボード直下に位置する

32GバイトのフラッシュメモリとDVDスーパーマルチドライブを搭載したVAIOオーナーメードモデル(写真=左)。前面に見えるのがフラッシュメモリのモジュールで、マザーボードは左上に位置する。中央と右の写真は新VAIO type Tのデザインモックアップ。ヒンジ部分やバッテリーの処理に試行錯誤の後がうかがえる
これがソニー流“Origami”か!?──新VAIO type Uを分解して、見た!
国内登場10周年を迎え記念モデルを投入──ソニーVAIO夏モデル第2弾
10年の歴史がはぐくんだ極上の「持つ喜び」――「VAIO“New”type T」
記念モデルはエモーショナルなモバイルPC──VAIO type T
性能も液晶画面もワイドになった店頭モデル――VAIO type R master
32Gバイトフラッシュメモリ搭載ノートも登場した夏の新作──ソニーVAIO
「ZERO」がもたらす幸せってなに?──ソニー「VAIO type U <ゼロスピンドル>モデル」
お茶の間でBlu-ray Discを本格オーサリング――ソニー「Click to DVD BD」
HDDを強化したシンプルノート──VAIO type N
「価格控えめ」「夏の新色」が加わった“ITA”PC──VAIO type L
HDDとCPUを強化した「遊ぶ」ノート──VAIO type C
Core2 Duo搭載モデルの拡充と低価格モデルが登場──VAIO type F
HDDを強化したシンプルノート──VAIO type N
Vistaで迎える初めての夏
さらなるHome Premium化の推進と新スタイルPCの投入――NEC LaVie/VALUESTAR
“新プラットフォーム”採用のノートPCが目玉――Home Premiumに方向転換した富士通FMVシリーズ
全モデルでHome Premiumを採用しラインアップを整理――日立Priusシリーズ
真打ち登場 “Santa Rosa”な最高峰のQosmio
「美しいVistaには美しいボディを」――Home Premium全面採用でデザインを一新した東芝dynabook/Qosmio
デル、“Santa Rosa”Latitudeと“AMD”Latitudeを発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.