ラインアップ
ハードウェア
ソフトウェア
ラインアップ
ハードウェア
ソフトウェア
NECは4月16日、LaVie/VALUESTARシリーズのラインアップを一新した。基本的には春モデルの路線を踏襲しており、1モデルを除いてWindows Vista Home Premiumを全面的に採用している。ただ、ValueOneシリーズをはじめ、VALUESTAR Wなど一部のシリーズが春モデルを継続販売するため、夏モデルとして新たに登場したのは全18モデルにとどまるが、新スタイルPCのVALUESTAR Nが投入された。
このVALUESTAR Nシリーズは、「個室での据え置き利用を追求した、新しいスタイルのPC」というコンセプトを掲げ、ノートPCの機動性や気軽さとデスクトップPCの使い勝手のよさを融合させた液晶一体型PCだ。AMD製CPUを中心にノートPCのアーキテクチャを採用することで、大型の取っ手を備えたPC本体は厚さが約40ミリと非常にスリムに仕上がっている。設置面積が少ないうえに重量も約4キロと軽量なため、室内の場所を選ばずに利用できる手軽さが魅力だ。また、VALUESTAR/LaVieシリーズで唯一、ハイブリッドHDDを搭載したモデルが用意されるなど、随所に意気込みが感じられるのも見逃せない。
一方のノートPCでは、フラッグシップモデル「LaVie C」シリーズの機能強化が著しい。15.4インチのワイド液晶ディスプレイはそのままに、画面解像度を1280×800ドットから約1.27倍の1440×900ドットに拡大したほか、NTSC比で90%の広色度域を実現した「スーパーシャインビューEX3」を新たに採用。高解像度化で使い勝手が向上し、赤や緑の色味が増したことでデジカメなどの画像がより忠実に再現可能になった。無線LANも従来のIEEE802.11a/g/bと互換性を保ちながら、最大130Mbpsの高速通信が行える802.11n(ドラフト版)を内蔵している。
さらに、春モデルではVALUESTAR Wシリーズのみに付属していたAVCHD対応の編集ソフト「HD Writer for SD1」や「BD-MovieAlbum」が、Blu-rayドライブを搭載したLaVie C LC950/JJに採用されるなど、フラッグシップ機らしい強化が行われている。春モデルで追加されたHDMI端子は夏モデルでも健在だ。
上記で触れた以外のモデルは、大半がCPUの動作クロックやHDD容量の増加といったマイナーバージョンアップにとどまる。また、高価になりがちな各シリーズの上位機が姿を消したり、Blu-rayドライブや地上デジタルTVチューナーを内蔵したモデルが若干ではあるが減っているのは気になるが、そのぶんコストパフォーマンスは確実に上昇している。LaVie L ベーシックタイプでは直販のNEC Directで3色のカラーリングが用意されたほか、エントリー機で唯一のWindows Vista Home Basic搭載モデル「LL370/JD」がボディカラーを白と銀の親しみやすいものに変更するなど、細かいところで手が加えられている。
ソフトウェア面では、Windows VistaのグラフィックサブシステムWindows Presentation Foundation(WPF)を使った画像管理・編集ソフト「SmartPhoto」の導入が目新しい。ほかにも、Napsterのお試し版(14日間体験版)やリラクゼーション効果が期待できる「目に効く 四季彩 Light」が夏モデルすべてにプリインストールされたり、FeliCaポート搭載モデルでは「PASMO」や任意のパスワード設定/変更機能の追加が主なトピックだ。
次のページでは、今回登場したLaVie/VALUESTARシリーズの夏モデル一覧を掲載する。
ノートPCでもデスクトップPCでもない“何か”――NEC「VALUESTAR N」
パーソナルな液晶一体型で新たなPCスタイルの提案――VALUESTAR N
CPUやHDDの強化を図った液晶一体型PCのスタンダード機――VALUESTAR S
順当なスペックアップを果たしたセパレート型PC――VALUESTAR L
高解像度・広色度域・高速無線LANを備えたノートPCの最上位機――LaVie C
Core 2 Duoの搭載でワンランク上の性能を獲得したモバイルPC――LaVie J
CPUとHDDをパワーアップした主力ノートPC――LaVie L アドバンストタイプ
ボディカラーを一新し新色も登場したベーシックノートPC――LaVie L ベーシックタイプ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.