Core 2 Duoと外部GPUの採用で性能の底上げを図った液晶一体型PC――VALUESTAR W2007年春 Vista搭載PC特集

» 2007年01月15日 11時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]
20インチワイド液晶ディスプレイを搭載した下位モデル「VW790/HG」は画面解像度が1680×1050ドットに拡大した

 1月15日、NECは液晶一体型PCのフラッグシップモデル「VALUESTAR W」シリーズを2モデル発表した。これまでの6モデル構成から17インチスクエア液晶モデルが省かれるなどラインアップは大きく整理されたが、全モデルでCPUをPentium D/Pentium 4からCore 2 Duoに強化し、Blu-rayドライブを搭載しつつ、さらに外部グラフィックスチップ(NVIDIA GeForce Go 7600)を実装したことで、従来は不可能だったBD-ROMタイトルの再生が行えるようになった。これに伴い、チップセットは前モデルの統合型Intel 945Gから、Intel P965へと更新されており、より最上位機らしいスペックに仕上がっているのも特徴だ。

 2モデルともOSはWindows Vista Home Premiumで、地上アナログチューナーのほか、32インチワイド液晶を備えた上位機「VW990/HG」はデジタル3波(地上デジタル/BS/110度CS)を、20インチワイド液晶を採用した下位機「VW790/HG」はデジタル1波(地上デジタルのみ)のTVチューナーを内蔵する。TV機能はMedia CenterからSmartVisonを呼び出す形を取るが、新ユーザーインタフェース「テレビメニュー」の導入で操作性が大幅に向上したほか、新たにDTCP-IPに対応することで地デジの録画番組を家庭内ネットワークに配信できるようになった。

 なお、32インチモデルの画面解像度は1360×768ドットのままだが、20インチワイド液晶ディスプレイを備えた下位モデルは、従来の1360×768ドットから1680×1050ドットに解像度が向上している。また、約2秒で地デジ番組を楽しめる「ぱっと観テレビ」をサポートするほか、本体下部にキーボードを収納できるスライドインキーボードや、液晶ディスプレイ上部に小物を置けるガジェットスペースなど、本機ならではのこだわり機能はこの春モデルでも健在だ。

 両モデルともオフィススイートのOffce Personal 2007が標準で付属する。実売価格はVW990/HGが約50万円前後、VW790/HGが約36万円前後で、VW990/HGのみ発売時期は2月上旬予定となっている(VW790/HGは1月下旬)。

左の写真が32インチワイド液晶ディスプレイを搭載したフラッグシップ機「VW990/HG」。右の写真は20インチワイド液晶を備えた「VW790/HG」だ

上位のVW990/HGは3波のデジタルチューナーを搭載するが、VW790/HGは地上デジタルのみだ(写真=左)。中央の写真はVW790/HGの背面カバーを取り外したところ。3.5インチHDDベイに1基の空きがある。メモリスロットには背面上部から簡単にアクセスできる(写真=右)。標準で1Gバイトのメモリモジュールが1枚装着ずみで、メモリスロットにも空きがある

VALUESTAR Wシリーズの概要(その1)
シリーズ モデル タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VALUESTAR W VW990/HG 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo E6300(1.86GHz) 1024MB 800GB Home Premium 50万円前後
VW790/HG 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo E6300(1.86GHz) 1024MB 320GB Home Premium 36万円前後
VALUESTAR Wシリーズの概要(その2)
シリーズ モデル 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VALUESTAR W VW990/HG 32インチワイド 1360×768 Intel P965 Blu-Ray GeForce Go 7600 デジタル3波/地アナ 約39キロ
VW790/HG 20インチワイド 1680×1050 Intel P965 Blu-Ray GeForce Go 7600 地デジ/地アナ 約29キロ

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