　NECの店頭向けノートPCで、最も低価格なゾーンが「LaVie L ベーシックタイプ」だ。AMDプラットフォームを採用した上位モデルと、インテルプラットフォームを備えた店頭向けで唯一のWindows Vista Home Basic搭載モデルという構成は春モデルと同様だが、無線LANアクセスポイントと地上アナログチューナーを内蔵したAirTVセットモデルが消えたため、ラインアップは全3モデルとなる。

　3モデルとも、CPUの高速化とHDDの増量が夏モデルのポイントとなるが、中でも最廉価モデルの「LL370/JD」は、ボディカラーを白と銀色に一新したのがポイントだ。加えて、春モデルでは512Mバイトだったメインメモリが768Mバイト（512Mバイト＋256Mバイト）に増えたほか、CPUがCeleon M 410（1.46GHz）から同430（1.73GHz）に、HDD容量が80Gバイトから100Gバイトに増量された。

　一方の上位2モデルは、HDD容量が100Gバイトから120Gバイトに増え、デュアルコアCPU採用の「LL570/JG」はTurion 64 X2 TL-52（1.6GHz）に、シングルコアCPU搭載の「LL550/JG」がMobile Sempron 3400+（1.8GHz）に高速化された。LL370/JDと異なり、2モデルともOSはWindows Vista Home Premiumを採用する。また、直販チャンネルの「NEC Direct」ではBTOでCPUやOSといった仕様を好みに変更できるが、新たに新色のローズピンクが追加され、ライムグリーンとスノーホワイト（店頭向けモデルのカラー）の3色から選べるようになった。

AMD製CPUを搭載した上位モデルで、左から「LL570/JG」、「LL550/JG」

　そのほかのスペックは全モデル共通で、1280×800ドット表示の15.4インチワイド液晶ディスプレイ（スーパーシャインビュー液晶）とDVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ、IEEE802.11a/g/bの無線LAN機能を搭載し、オフィススイートのOffice Personal 2007が付属する。

　実売価格はLL570/JGが18万5000円前後、LL550/JGが17万円前後、LL370/JDが15万円前後と、春モデル発売時の価格を維持している。出荷時期は4月下旬の予定だ。

直販のNEC Directに追加された新色のローズピンク（写真＝左と中央）。AMD製CPUを搭載した上位モデルでのみ選択が可能だ。カラーリングはローズピンクとライムグリーン、スノーホワイトの3色が用意される（写真＝右）。店頭向けはスノーホワイトのみの展開だ


LaVie Lベーシックタイプの概要（その1）
シリーズ名	モデル名	タイプ	従来比較	CPU	メモリ	HDD	OS	実売
LaVie L	LL570/JG	2スピンドル	マイナーチェンジ	Turion 64 X2 TL-52（1.6GHz）	1024MB	120GB	Home Premium	18万5000円前後
	LL550/JG	2スピンドル	マイナーチェンジ	Sempron 3400+（1.8GHz）	1024MB	120GB	Home Premium	17万円前後
	LL370/JD	2スピンドル	マイナーチェンジ	Celeron M 430（1.73GHz）	768MB	100GB	Home Basic	15万円前後
LaVie Lベーシックタイプの概要（その2）
シリーズ名	モデル名	液晶	解像度	チップセット	光学ドライブ	GPU	TV機能	重量
LaVie L	LL570/JG	15.4インチワイド	1280×800	ATI Radeon Xpress 1100	2層対応DVDスーパーマルチ	チップセット内蔵	－	約3.1キロ
	LL550/JG	15.4インチワイド	1280×800	ATI Radeon Xpress 1100	2層対応DVDスーパーマルチ	チップセット内蔵	－	約3.1キロ
	LL370/JD	15.4インチワイド	1280×800	ATI Radeon Xpress 200M	2層対応DVDスーパーマルチ	チップセット内蔵	－	約2.8キロ

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