PC本体がメインユニット(CPUやHDD、グラフィックスカード)とアクセスユニット(光学ドライブやインタフェース)の2つで構成される「ツインユニット・コンセプト」を取り入れた、動画編集用のデスクトップPCがVAIO type R masterだ。
店頭販売モデルと直販のVAIOオーナーメードモデルで構成されるラインアップは従来どおりだが、この夏モデルでは前者がこれまでの3モデルから2モデルに減った。Blu-ray Discドライブを内蔵し、24インチワイド液晶ディスプレイがセットになった上位機「VGC-RM71DL4」が姿を消し、DVDスーパーマルチドライブを採用した下位2モデルのみとなった。
春モデルからの強化点は、CPUが2MバイトのL2キャッシュを搭載したCore 2 Duo E6300(1.86GHz)から、4MバイトのL2キャッシュを内蔵したCore 2 Duo E6320になり、PC2-5300対応のメインメモリが標準1Gバイトから2Gバイトに倍増したことだ。また、付属の19インチ液晶ディスプレイが1280×1024ドット表示のスクエアタイプから1440×900ドット対応のワイドタイプに変更されたのもポイントだ。そのほかのスペックは春モデルを継承している。
ソフトウェアでは、オーサリングのTMPEGEnc DVD Author for VAIOが3にバージョンアップしてオリジナルの字幕が設定可能になり、HDVやDVカメラで撮影した画像を直接取り込めるようになった。実売価格は、19インチワイド液晶ディスプレイがセットになった「VGC-RM52DL9」が35万円前後、液晶ディスプレイを省いた「VGC-RM52D」が29万円前後で、ともに6月2日に発売される。
一方の直販モデルは選択できるパーツが強化された。CPUは4MバイトのL2キャッシュを搭載したCore 2 Duo E6420(2.13GHz)と同E6320(1.86GHz)が追加され、OSはこれまでのVista Home Premiumに加えてUltimateも選択可能になった。また、グラフィックスカードも春モデルのGeForce 7600 GTから、第2世代のPureVideo HDを内蔵したGeForce 8600 GTSに変わり、高ビットレートのBlu-rayコンテンツがスムーズに再生できるようになった。
価格はVista Home Premium搭載の「VGC-RM92S」が19万1800円から、Vista Ultimate搭載の「VGC-RM92US」が21万1800円からとなっている。こちらも店頭モデルと同じ6月2日に発売が開始される予定だ。
VAIO type R master店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO type R master | VGC-RM52DL9 | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo E6320(1.86GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium | 35万円前後 |
VGC-RM52D | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo E6320(1.86GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium | 29万円前後 | |
VAIO type R master店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO type R master | VGC-RM52DL9 | 19インチワイド | 1440×900 | Intel P965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 7600 GS | 3波デジタル/地アナ | 約21キロ |
VGC-RM52D | − | − | Intel P965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 7600 GS | 3波デジタル/地アナ | 約21キロ | |
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