VAIO type R masterは独特の「ツインユニット・コンセプト」を採用した動画編集向けのデスクトップPCだ。PC本体は、光学ドライブやインタフェースを配置したアクセスユニットと、CPUやHDD、グラフィックスカードを内蔵するメインユニットの2つに分かれており、ユニット間を専用ケーブルで接続して使用する。
店頭販売モデルは、従来機と同じ3モデルを用意。1920×1200ドット表示の24インチワイド液晶ディスプレイが付属する「VGC-RM71DL4」、1280×1024ドット表示の19インチ液晶ディスプレイをセットにした「VGC-RM51DL9」、VGC-RM51DL9からディスプレイを省いた構成の「VGC-RM51D」が、2月10日より発売される予定だ。価格はオープン、実売予想価格は、VGC-RM71DL4が57万円前後、VGC-RM51DL9が33万円前後、VGC-RM51Dが27万円前後。OSはいずれもVista Home Premiumを採用する。
従来機からの変更点は、下位モデルがデジタル放送に対応し、上位モデルのメモリが2048Mバイトに倍増、下位モデルのHDDが100Gバイト増の500Gバイトになったことだ。VGC-RM71DL4は、Core 2 Duo E6600(2.4GHz)、2Gバイトメモリ(最大3Gバイト)、500GバイトHDD、GeForce 7600 GT(256Mバイトメモリ)を搭載。下位2モデルは、Core 2 Duo E6300(1.86GHz)、1Gバイトメモリ(最大3Gバイト)、500GバイトHDD、GeForce 7600 GS(256Mバイトメモリ)といった仕様だ。
光学ドライブはVGC-RM71DL4のみBlu-ray Discドライブを搭載し、下位2モデルは2層対応DVDスーパーマルチドライブを装備する。また、VGC-RM71DL4は動画編集用にAdobe Premiere Pro 2.0とUSBジョグコントローラが付属。下位2モデルの動画編集ソフトはAdobe Premiere Elements 2.0になり、USBジョグコントローラは付属しない。
一方、直販のVAIO・OWNER・MADEモデルではCTOメニューが拡充し、クアッドコアCPUのCore 2 Extreme QX6700(2.66GHz)とQX6600(2.4GHz)、3TバイトのHDD(500GバイトHDD×6)、4メートルのユニット間接続ケーブル(従来は1.8メートルのみ)が選択可能になった。OSはWindows Vista Premiumを採用する。価格は19万1800円から。
さらに、VAIO・OWNER・MADEモデルにはハイビジョン編集などを想定したプロフェッショナル向けのtype R master 900シリーズも用意。こちらではAdobe Creative Suite Production Studio StandardやQuadro FX 1500も選べる。900シリーズのOSは、Windows XP Profeiional(SP2)に限られる。価格は20万6800円から。
| VAIO type R master店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
| VAIO type R master | VGC-RM71DL4 | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo E6600(2.4GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium | 57万円前後 |
| VGC-RM51DL9 | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo E6300(1.86GHz) | 1024MB | 500GB | Home Premium | 33万円前後 | |
| VGC-RM51D | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo E6300(1.86GHz) | 1024MB | 500GB | Home Premium | 27万円前後 | |
| VAIO type R master店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
| タイプ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
| VAIO type R master | VGC-RM71DL4 | 24インチワイド | 1920×1200 | Intel P965 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce 7600 GT | 3波デジタル/地アナ | 約21キロ |
| VGC-RM51DL9 | 19インチ | 1280×1024 | Intel P965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 7600 GS | 3波デジタル/地アナ | 約21キロ | |
| VGC-RM51D | − | − | Intel P965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 7600 GS | 3波デジタル/地アナ | 約21キロ | |
2007年春 Vista搭載PC特集
生まれ変わったVAIOハイエンドデスクトップ「VAIO type R master」発表
「プリアンプ」「パワーアンプ」に思わず見える斬新な筐体──ソニー「VAIO type R master VGC-RM70DPL4」
円いリビングPCに色鮮やかなノートPC、Vistaになっても個性は健在――ソニーVAIO
「白くて円い」VGX-TP1を外見から紹介しましょう
VGX-TP1はどうして円い
VAIOの新提案はHDMI搭載の円筒形リビングPC――テレビサイドPC「TP1」
無線LANでPC内の音楽を再生可能なスピーカーユニット――Wi-Fiオーディオ「WA1」
6色のカラバリで自己主張を楽しむホームノートPC――VAIO type C
シンプルデザインを売りにしたプライベートノートPCの新顔――VAIO type N
ラインアップ拡充で選択肢を広げたスタンダードノート――VAIO Type F
フルHD液晶×地デジ対応×BDドライブ搭載の次世代AVノート――VAIO Type A
全モデル地デジ対応のワイド&スリムノートPC――VAIO Type F TV
よりパフォーマンスを強化した“使える”モバイル――VAIO Type S
ワンセグ搭載モバイルノートPCは“大人仕様”の3色を追加――VAIO type T
1000台限定カラーに注目の薄型軽量ビジネスモバイル――VAIO type G
Vistaが動く“世界最小・最軽量”のウルトラモバイル――VAIO type U
新リビングVAIOはBDドライブを搭載――VAIO type X Living
たしかにこれは「ITA」PCだ──ソニー「VAIO type L VGC-LA70B」
安価なHome Basicモデルと新型PC「FMV-TEO」で攻める――富士通FMVシリーズ
Vista Home Premiumの全面的採用で勝負を賭ける――NEC VALUESTAR/LaVie
HD DVD-Rドライブを初搭載、初心者向けの解説ソフトが充実――東芝Qosmio/dynabook
徹底的なコストダウンを図ってVistaモデルの普及を図る――日立製作所
HDMI端子付き17インチワイドノートPCから低価格タブレットPCまで全4モデル――日本HP
Vista Home Basic搭載ノートPCを5モデル投入──シャープ
エプソンダイレクト、Vista搭載PCの発売を告知
レノボ、「ThinkVantageテクノロジー」のVista対応を発表――Vista搭載PC発売計画も
ゲートウェイ、Vista搭載デスクトップ/ノートPC8製品を発表
ゲートウェイ、“eMachines”ブランドよりVista搭載デスクトップPC計7製品を発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.