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2007年春の富士通は、デスクトップPCのFMV-DESKPOWERとノートPCのFMV-BIBLOに、新顔のFMV-TEOを加えたラインアップ構成で、Windows Vista搭載モデルを投入する。FMV-DESKPOWERは、液晶一体型にフラッグシップのTX、高機能なLX、省スペースのEKを用意。セパレート型のCEも展開する。FMV-BIBLOは、デスクトップPC代替用にAV機能重視のNX、主力のワイドノートNF、スクエア液晶のNBを提供し、モバイル向けに大画面のMG、コンパクトなLOOX T、タブレット機能搭載のLOOX Pを揃える。
これら既存のシリーズに加わるFMV-TEOは、リビングの大画面TVと接続することを想定したHDMI出力搭載のデスクトップPCだ。ディスプレイは付属せず、家庭内のTVにHDMIもしくはDVI-Iで接続し、付属のリモコンとタッチパッド付きワイヤレスキーボード(フラットポイント付ワイヤレス・キーボード)で操作する。AVラックへ収納できるように横置き型の省スペースボディを採用。別売のスタンドを使えば、縦置きで設置することも可能だ。モバイルCPUを搭載し、静音性にもこだわったという。
FMV-TEOには、付属のリモコンでWebサイトを手軽に閲覧できるように、リモコン操作専用の10フィートGUIが設けられている。GyaO、@nifty動画、メディアオンラインの動画配信サービスもTVに表示してリモコン操作で楽しめる仕組みだ。上位モデルは、3波デジタルTVチューナーを搭載し、HDD/DVDレコーダーとしての機能も提供する。
以上の店頭販売用カタログモデルは全30台にのぼるほか、直販の「WEB MART」では、FMV-DESKPOWER EKを除きスペックのカスタマイズが可能なカスタムメイドモデルも用意。また、直販専用として、FMV-BIBLO LOOX Tのカラーバリエーション9モデル(店頭販売の2色も含む)や、薄型軽量ノートのFMV-BIBLO LOOX Qも投入する。
OSについては、低価格帯の売れ筋モデルで積極的にVista Home Basicを採用し、コストパフォーマンスの高さでシェア拡大を狙う。また、基本スペックが控えめなモバイルノートも、Vista Home Basic中心の布陣だ。一方、デスクトップPCを中心に30モデル中19モデルは、Vista Home Premiumを搭載している。
性能と価格のバランスを考慮して、Vistaのエディションをモデルごとに分けている点は、Home Premiumを全面的に採用するNECと対照的だ。富士通の春モデルを購入する場合、同じシリーズ内で上位モデルはHome Premium、下位モデルはHome Basicを採用することが多いため、エディションを間違わないように注意が必要になる。
Vista関連では、デスクトップ右側に配置されるWindowsサイドバーに、富士通独自のガジェットを用意した点もトピックだ。マニュアルやソフトウェアランチャ、映像/音楽配信サービスにアクセスできる専用メニューを起動する「FMVランチャーガジェット」、RSSリーダーやニュース速報、サポート情報などを表示する「NEWS@nifty」の2つのガジェットが用意されている。また付属品には、Vistaの新機能やWindows XPとの違い、注意点などを解説する紙のマニュアルも追加された。
デジタル放送の視聴・録画ソフトは従来同様、「DigitalTVbox」を採用する。従来はアナログTVの視聴・録画ソフトに「TVfunSTUDIO」を利用していたが、新モデルではDigitalTVboxにアナログTVの機能が統合された。これにより、放送波が変わっても同じ番組表やメニューでTV機能を操作できるようになった。録画予約時のキーワード検索結果を一括表示し、目的に合わせて録画する放送波を選択することが可能だ。
TV視聴・録画が可能なFMV-DESKPOWERには「すぐにテレビ」機能も追加されている。これは、未使用時にバックグラウンドでOSを起動させておき、電源ボタンを押してから15〜20秒でデジタル放送を表示させるという機能。ライブ放送の視聴に加えて、録画や予約録画、録画番組の再生も即座に行える。完全にシャットダウンさせることも可能だ。
一方、Home Premiumに標準搭載されるMedia CenterのTV機能は利用せず、メニューから省かれている。富士通は独自のAV視聴ソフト「MyMedia」を引き続き搭載しているため、Media Centerを使わずに10フィートGUIでAVコンテンツを再生することもできる。なお、付属のリモコンはMedia Center対応の新型に変更された。
また、BD-R/BD-RE対応のBlu-ray Discドライブを搭載したFMV-DESKPOWER TX95U/DおよびFMV-BIBLO NX95U/Dは、地上デジタル放送を片面2層メディアに最大約6.5時間記録できる。これらは市販のBD-Videoの再生に対応するほか、Blu-ray Discにムーブ/ダビングしたTV録画のHD映像を付属ソフトの「BD MovieAlbum」でオンディスク編集することが可能だ。
Blu-ray Discドライブ搭載モデルには、AVCHD規格のHD映像のシーン削除やメニュー作成を行い、HD映像のままDVD-RAMやSDHCメモリーカードに書き出せるソフト「HD Writer」も付属する。さらに、DVDオーサリングソフトの「DVD MovieWriter」を使って、HD映像を編集し、Blu-ray Discへ書き出せる機能も持つ。
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