Vista Home Basic搭載ノートPCを5モデル投入──シャープ2007年春 Vista搭載PC特集

» 2007年01月15日 11時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

シャープ Mebiusシリーズ 春モデルの主な特徴

ラインアップ

  • 実売15万円以下のモデルを集中投入
  • WEシリーズにOffceなしモデルを追加

ハードウェア

  • 基本的に従来モデルを踏襲
  • CS/CHシリーズはHDD容量が従来モデルよりダウン

ソフトウェア

  • OSにWindows Vista Home Basicを採用


 1月15日、シャープはWindows Vista搭載PCを5モデル発表した。15.4インチワイド液晶ディスプレイ搭載機「Mebius PC-WT」「Mebius PC-WE」と、14.1インチスクエア液晶を搭載した「Mebius PC-CS」「Mebius PC-CH」の各シリーズで、Mebius PC-WEのみ2モデルが用意されている。発売は全モデル1月30日の予定だ。なお、大画面液晶とPCをセットにしたインターネットAQUOSや、TV機能を備えたMebius PC-WAシリーズ、モバイルPCのMebius PC-MWシリーズなどの新モデルは現時点でリリースが見送られている。

 今回発表された春モデルは、全モデルでOSにWindows Vista Home Basicを採用し、オフィススイートをOffice Personal 2007に更新したほかは、基本的な仕様は従来モデルを踏襲する。いずれもチップセットにグラフィックス統合型のATI Radeon Xpress 1100を搭載し、CPUにはデュアルコアのTurion 64 X2や低電力版Mobile Sempronを備えるなど、AMDプラットフォームを採用している。

10キーを備えた15.4インチワイド液晶搭載機Mebius PC-WT/WEシリーズ

Mebius PC-WT70S。外観はWTとWEシリーズで共通だ

 Mebius WT/WEシリーズは1280×800ドット表示対応の15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載した2スピンドルPCで、TV機能を持たないシンプルなモデルだが、標準で10キーを実装しているのがポイントだ。

 3モデルともボディは共通で、CPUやメモリ/HDD容量、オフィススイートの有無で差別化が図られている。最上位の「PC-WT70S」は唯一デュアルコアCPUのTurion 64 X2 TL-50(1.6GHz)を採用するほか、容量100GバイトのHDDを搭載する。前モデルPC-WT70Nからの強化点はメモリ容量が1Gバイトに増加したのみだが、メモリの増量は体感速度の向上に直結するだけに効果的だ。価格はオープンだが、実売価格は17万円前後の見込み。

 PC-WT70SのCPUを低電力版Mobile Sempron 3200+(1.6GHz)に変更し、メモリ容量を512Mバイト、HDD容量を80GバイトにしたモデルがMebius WEシリーズだ。従来機との比較ではハードウェアの強化は見送られたが、新たにオフィススイートなしモデル「PC-WE40S」が加わり、実売13万円前後と低価格化を果てしている。なお、Office Personal 2007が付属した「PC-WE50S」の実売価格は15万円前後だ。

Mebius PC-WT/WEシリーズの概要(その1)
シリーズ モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
Mebius WT PC-WT70S 2スピンドル マイナーチェンジ Turion 64 X2 TL-50(1.6Gz) 1024MB 100GB Home Basic 17万円前後
Mebius WE PC-WE50S 2スピンドル マイナーチェンジ LV Sempron 3200+(1.6GHz) 512MB 80GB Home Basic 15万円前後
PC-WE40S 2スピンドル マイナーチェンジ LV Sempron 3200+(1.6GHz) 512MB 80GB Home Basic 13万円前後
Mebius PC-WT/WEシリーズの概要(その2)
シリーズ モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
Mebius WT PC-WT70S 15.4インチワイド 1280×800 ATI Radeon Xpress 1100 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.6キロ
Mebius WE PC-WE50S 15.4インチワイド 1280×800 ATI Radeon Xpress 1100 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.6キロ
PC-WE40S 15.4インチワイド 1280×800 ATI Radeon Xpress 1100 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.6キロ

14.1インチスクエア液晶を搭載したベーシックなモデルMebius PC-CS/CH

Mebius PC-WT50S。外観はCSとCHシリーズで共通だ

 一方のMebius PC-CS/CHシリーズは、1024×768ドット表示対応の14.1インチ液晶ディスプレイを備えたベーシックなノートPCだ。従来と同様にオフィススイートの有無で2モデルに分かれており、Office Personal 2007が付属する「PC-CS50S」とオフィススイートなしの「PC-CH40S」でラインアップは構成される。

 ボディサイズやデザインを含め、下記の表からもわかるようにハードウェアの仕様は共通化されている。前モデルに比べHDD容量は100Gバイトから80Gバイトにダウンしてしまったが、低電力版Mobile Sempron 3200+(1.6GHz)やDVD±R DLの書き込みに対応したDVDスーパーマルチドライブなど、バランスの取れたスペックを維持している。また、手首の負担を抑えるべく微妙に曲がったスマイルカーブキーボードや、パームレストなどに汚れ防止のUVコーティングを施すなど、本機ならではのこだわりは健在だ。

 実売価格はPC-CS50Sが15万円前後、PC-CH40Sが13万円前後となっている。

Mebius PC-CS/CHシリーズの概要(その1)
シリーズ モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
Mebius CS PC-CS50S 2スピンドル マイナーチェンジ LV Sempron 3200+(1.6GHz) 512MB 80GB Home Basic 15万円前後
Mebius CH PC-CH40S 2スピンドル マイナーチェンジ LV Sempron 3200+(1.6GHz) 512MB 80GB Home Basic 13万円前後
Mebius PC-CS/CHシリーズの概要(その2)
シリーズ モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
Mebius CS PC-CS50S 14.1インチ 1024×768 ATI Radeon Xpress 1100 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.6キロ
Mebius CH PC-CH40S 14.1インチ 1024×768 ATI Radeon Xpress 1100 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約2.6キロ

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