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VAIOの2007年秋モデルは、デスクトップPCでは「TP1」「VAIO type R master」、ノートPCでは「VAIO type C」「VAIO type F[FZシリーズ]」「VAIO type S」「VAIO type T」の新モデルが登場する。夏モデルに登場したラインアップでは、「VAIO type A」「VAIO type N」「VAIO type G」「VAIO type U」「VAIO type L」が継続販売される。
円筒形の白い筐体で注目を集めたTP1は、春モデル以来の新製品となる。そのユニークな筐体はそのまま秋モデルでも継承され、最上位機種では、デジタルチューナーユニットの「DT1」がセットになる。
秋モデルのTP1では、新たにHDMIコントロールをサポートし、それを利用した「ワンタッチプレイ」機能が追加された。これは、TP1に接続したHDMIコントロール対応の「BRAVIA」に、VAIOランチャーをワンアクションで起動させるものだ。
VAIO type R masterでは、エンコード処理や画像加工に威力を発揮するクアッドコアCPUが採用された。店頭モデルではCore 2 Quad Q6600が最上位モデルで搭載されるほか、VAIOオーナーメードモデルでは、Core 2 Extreme QX6850、Core 2 Duo 6850などの、FSB1333MHz対応CPUも用意され、チップセットはIntel P35 Expressに、GPUもGeForce 8600 GTSといった新世代パーツに一新した。光学ドライブも記録対応のBDドライブを搭載する。
VAIO type R masterの特徴であった、Adobeのバンドルソフトセットも、従来のAdobe Creative Suite Production Studio Standardから、Adobe Creative Suite3 Production Premiumに強化され、新たにFlash ProfessionalやIllustratorなどが追加された。
VAIO type Cは、筐体のデザインとカラーバリエーションを一新した。液晶ディスイプレイのサイズは14.1インチワイドに大型化し、システムの構成も“Santa Rosa”Centrinoを採用する。カラーバリエーションは従来の6色から「ピュア ホワイト」「ブレイジング レッド」「ラグジュアリー ピンク」「インディゴ ブルー」の4色に整理されたが、その質感は大幅に向上している。とくに、ブレイジング レッドとラグジュアリー ピンクは光沢感を出すために3回塗りの多層塗装が施されている。
VAIO type F [FZシリーズ]は、それまで2製品で構成していたラインアップに、ミドルレンジモデルとバリューモデルを加えた4製品のラインアップに拡大した。ミドルレンジモデルでは、BD-ROMとDVDスーパーマルチのコンボドライブを搭載、バリューモデルでは価格を抑えるために、統合型チップセットを採用(ほかは外付けのGPUを実装する)したほか、HDMIインタフェースを廃止した。
2007年春モデル以来の新モデルが登場するVAIO type Sは、“Santa Rosa”世代のCentrinoを“ようやく”導入し、CPUは、従来のFSB 533MHz対応モデルからFSB 800MHz対応モデルが搭載され、チップセットもこれまでのIntel 945GM ExpressからIntel GM965 Expressに変更された。「SPEED」「STAMINA」モードでディスクリートGPUとチップセットに統合されたグラフィックスコアを切り替える「ハイブリッド・グラフィックシステム」も継承するが、前モデルでGeForce Go 7400GSだったディスクリートGPUは、最新世代のGeForce 8400GSにアップグレードしている。
夏モデルで「VAIO 10周年記念モデル」として大幅にリニューアルしたVAIO type Tは、店頭モデルのVGN-TZ50Bがそのまま継続して販売されるほか、Core 2 Duoを搭載することで、Celeron M搭載のVGN-TZ50Bよりバッテリー駆動時間が大幅に長くなったVGN-TZ71Bが店頭モデルに加わった。
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