今回登場するVAIO type Cは、店頭モデルとして「VGN-CR70B/W」「VGN-CR60B」「VGN-CR50B/W」の3モデルとVAIOオーナーメードモデルで構成される。筐体のデザインは「クラッチバックをイメージした」(製品資料から)形に一新され、筐体カラーも、店頭モデル最上位機種のVGN-CR70B/Wとバリュー機種のVGN-CR50B/Wでは、型番末尾“/W”が示すように、「ピュアホワイト」を採用するほか、VGN-CR60Bでは、3色の筐体カラー「ラグジュアリー ピンク」「ブレイジング レッド」「インディゴ ブルー」が新たに用意された(それぞれ、型番末尾に“/P”、“/R”、“/B”が付く)。



リニューアルされたVAIO type Cで用意された4色のカラーバリエーション。左から「ブレイジング レッド」「ラグジュアリー ピンク」「インディゴ ブルー」「ピュア ホワイト」。このうち、レッドとピンクは3層塗装を採用するラグジュアリー ピンクとブレイジング レッドは、「人目をひきつけるキラキラ感の演出」(同じく製品資料から)のために、「マニキュアを塗るようにていねいに塗る」(製品資料から)といった手間のかかる3層塗装を行い、色の深みや光沢感を実現している。VGN-CR60Bで用意された3色モデルには、それぞれの色に合わせてデザインされた壁紙とPCケースが同梱されるほか、オプションでも、同色のマウスとマウスパッドが購入できる(ピュア ホワイトモデル用のPCケースもオプションで用意される)。
PCケースでは、異なる表面素材がカラーごとに採用されたほか、従来のVAIO用PCケースで取り入れられてきた緩衝素材「VSP」を改良することで、10%の軽量化と17%の薄型化を実現し、開口部の形状をノートPCが取り出しやすいように大きくするなど、実用性も考慮している。
正面中央の底面にはLEDを搭載して、音楽再生時にディスプレイの表示をオフにしたタイミングで、あらかじめセットされている8種類のパターンでイルミネーションを点灯・点滅させる機能が用意された。また、つめを伸ばしているユーザーのために、キーボードにはお菓子のタブレットのようなボタン形状が採用され、ツメがキーボードの間に挟まらないように配慮している。
最上位機種のVGN-CR70B/Wは、CPUがこれまでのCore 2 Duo T5500(動作クロック1.66GHz)から、最新のCore 2 Duo T7250(動作クロック2.0GHz)にアップグレードした。そのほかの機種でも、従来のCeleron M 440(動作クロック1.86GHz)から、Celeron 530(動作クロック1.73GHz)に変更されている。また、チップセットも同様に、VGN-CR70B/WではIntel 945PM ExpressからIntel PM965 Expressに、そのほかの機種でもIntel GL960 Expressに一新された。加えて、VGN-CR70B/Wでは、GPUもGeForce Go 7400からMobility Radeon X2300に変わっている。
秋モデルでは、すべての機種で液晶ディスプレイが従来の13.3インチワイドから、14.1インチワイドに大型化(ただし、解像度は従来と同じ1280×800ドット)し、従来2基だったUSB 2.0が3基に、さらにSDメモリーカードスロットが追加されるなど、システム構成も大きく改善された。
VAIOオーナーメードモデルでは、店頭モデルでカラーごとに限定されていたCPUを自由に組み合わせたり、OSに、Windows Vista Business/Vista Home Basicを導入できるようになる。
なお、リニューアルされたVAIO type Cの詳細は、こちらのレビュー「自分色からあこがれのスタイルに進化した、カラフルノート──ソニー VAIO type C VGN-CR60B/R」を参照していただきたい。
| VAIOノートPC店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
| VAIO type C | VGN-CR70B/W | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo T7250(2GHz) | 1Gバイト | 160Gバイト | Home Premium | 約18万5000円 |
| VGN-CR60B | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Celeron 530(1.73GHz) | 1Gバイト | 120Gバイト | Home Premium | 約16万円 | |
| VGN-CR50B/W | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Celeron 530(1.73GHz) | 1Gバイト | 120Gバイト | Home Premium | 約15万5000円 | |
| VAIOノートPC店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
| タイプ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
| VAIO type C | VGN-CR70B/W | 14.1インチワイド | 1280×800 | Intel PM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | Mobility Radeon X2300 | − | 2.5キロ |
| VGN-CR60B | 14.1インチワイド | 1280×800 | Intel GL960 | 2層対応DVDスーパーマルチ | Intel GMA X3100 | − | 2.49キロ | |
| VGN-CR50B/W | 14.1インチワイド | 1280×800 | Intel GL960 | 2層対応DVDスーパーマルチ | Intel GMA X3100 | − | 2.49キロ | |
“布”と“フォトフレーム”をイメージしたPCが登場――ソニー「VAIOシリーズ」第2弾
「華やかな」ノートPCも登場したVAIO 秋モデル第1弾
2007年PC秋冬モデル特集:Vistaで迎える実りの秋
HDMIコントロールに対応した秋モデルの「TP1」
「マニキュアのような」光沢塗装でリニューアルしたVAIO type Cが登場
ラインアップ拡張で「お手軽」モデルも加わったVAIO type F[FZシリーズ]登場
クアッドコア搭載にアクセスユニット“なし”もあり、のVAIO type R masterが登場
店頭モデルにCore 2 Duoモデルを搭載した「VAIO type T」発表
VAIO夏モデル第3弾は“新Centrino Duo”を積極採用
Blu-ray Discの普及を目指す――ソニーの家庭向け新ノートPC「VAIO type F(FZ)」
Santa Rosa×BDドライブの“プレミアムホームノート”――VAIO type F(FZ)
Santa Rosa世代に進化したハイエンドAVノート――VAIO type A
“Santa Rosa”とVista BusinessでB to B市場を加速する──VAIO type BX
国内登場10周年を迎え記念モデルを投入──ソニーVAIO夏モデル第2弾
10年の歴史がはぐくんだ極上の「持つ喜び」――「VAIO“New”type T」
ホントに小さい新VAIO type Tのマザーボード
記念モデルはエモーショナルなモバイルPC──VAIO type T
性能も液晶画面もワイドになった店頭モデル――VAIO type R master
32Gバイトフラッシュメモリ搭載ノートも登場した夏の新作──ソニーVAIO
VAIO type Gゼロスピンドルモデルで“もっさりVista”に喝を入れた
全モデルでHome Premium化を果たし、水冷PCや新デザインのモデルを多数投入――NEC「LaVie/VALUESTAR」
LOOX UがVista+ワンセグ+2色カラバリで店頭に登場――富士通FMVシリーズCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.