Santa Rosa×BDドライブの“プレミアムホームノート”――VAIO type F(FZ)2007年夏 Vista搭載PC特集

» 2007年06月12日 15時00分 公開
[ITmedia]
VGN-FZ70B

 ソニーは6月12日、ハイビジョン映像の視聴を想定した個人向けノートPC「VAIO type F(FZ)」シリーズを発表、6月23日より発売する。価格はオープン、予想実売価格は上位モデルの「VGN-FZ70B」が約25万円前後、下位モデルの「VGN-FZ50B」が約20万円前後だ。VGN-FZ70Bの詳細レビューはこちら

 type F(FZ)は、ハイエンドノートPCの「VAIO type A」と普及価格帯の「VAIO type F(FE)」の中間に位置する新シリーズだ。ハイビジョン視聴機能を普及価格帯に拡大する“プレミアムホームノート”が製品コンセプトとなっている。なお、type F(FZ)の発売にともない、「VAIO type F TV」は終息に向かう。

 液晶ディスプレイは、同社製液晶TV「BRAVIA」でも採用している広色域バックライトを搭載したクリアブラック液晶(ピュアカラー90)に進化。従来のクリアブラック液晶(ピュアカラー)と比較して、輝度を維持しつつ、NTSC比の色度域を約72%から約90%に拡張した。これにより、従来表示できなかった深みのある青や鮮やかな緑が再現可能としている。画面サイズは15.4インチワイド、解像度は1280×800ドットだ。

(編集部追記――記事初出時、広色域バックライトをWCG-CCFLバックライトと記載していましたが、ソニーは具体的なバックライト名を公表していません)

 ボディは、type F(FE)から体積を約10%削減したスリムなデザインを採用する。本体サイズは355.8(幅)×254.4(奥行き)×24.9〜34.5(高さ)ミリ、重量は約2.7キロだ。キーボードの上部には円形のAV操作ボタンや、Yahoo!ニュースのヘッドラインを全画面表示するソフト「VAIO infoboard」を起動するボタンが配置されている。

VGN-FZ70Bの天板(写真=右)。キーボードの上部には、直感的に操作できるように円形にしたAV操作ボタン、AVランチャ起動ボタン、VAIO infoboard起動用のSボタンなどが並ぶ(写真=中央)。VGN-FZ50Bはホワイトのカラーを採用している(写真=右)

 上位のVGN-FZ70Bは市販BD-ROMの再生に対応したBlu-ray Discドライブを搭載し、HDD容量は160Gバイトとなる。Blu-ray Discの書き込み速度は、1層BD-R/REが2倍速、2層BD-R/REが1倍速だ。下位のVGN-FZ50Bは、光学ドライブがDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチ、HDD容量が120Gバイトに抑えられている。

 そのほかの基本スペックはほぼ同等で、CPUはCore 2 Duo T7100(1.8GHz)、チップセットはIntel PM965 Express、メモリは1Gバイト(最大2Gバイト)だ。グラフィックスチップはいずれもNVIDIA GeForce 8400M GTだが、グラフィックスメモリはVGN-FZ70Bが最大511Mバイト、VGN-FZ50Bが最大383Mバイトと差がある。

 2モデルとも本体にはHDMI出力を備えており、大画面の薄型TVと接続してビデオカメラで撮影したハイビジョン映像や写真などが楽しめる。VGN-FZ70Bなら、市販のBD-ROMタイトルの映像と音声をHDMIで出力することが可能だ。ネットワーク機能は、100BASE-TXの有線LAN、FAXモデム、IEEE802.11a/g/bの無線LAN、Bluetooth 2.0+EDRをサポートする。

(編集部追記――記事初出時、HDMI Ver.1.3aとの表記がありましたがソニーから追加のアナウンスがあり、正しくは「本機のHDMI端子はテスト規格としてHDMI Ver.1.3aに準拠していますが、1.3a仕様のx.v.Colorや、DVD-Audioには対応していません。Ver.1.0以上の機能としては、1080p/1080iのみのサポートです」となります)

type F(FZ)用のオプション。キャリングポーチ「VGP-CP12」は実売4000円前後(写真=左)。容量4800mAh 11.1VのバッテリーパックS「VGP-BSP8」は実売2万8000円前後(写真=中央)。容量7800mAh 11.1VのバッテリーパックL「VGP-BSL8」は実売4万2000円前後(写真=右)。駆動時間は、バッテリーパックS装着時で約2.5時間(標準バッテリーと同様)、バッテリーパックL装着時で約4時間

 カスタムメイドに対応する直販のVAIOオーナーメードモデルは、CPUにCore 2 Duo T7700(2.4GHz)〜Core 2 Duo T7100(1.8GHz)を選択可能。メモリは512バイト〜2Gバイト、HDDは80Gバイト〜250Gバイト、光学ドライブはBlu-ray Disc/DVDスーパーマルチ/コンボの選択肢を用意する。無線LAN機能はIEEE802.11n/a/g/b、IEEE802.11a/g/b、および未装備とすることも可能だ。

 また、オフィスソフトとしてOffice 2007 Professional/Personal/Personal+PowerPointをプリインストールできるほか、画像編集ソフト一式(Adobe Premiere Elements、Photoshop Elementsなど)も選択できる。


VAIO type FZ店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VAIO type F(FZ) VGN-FZ70B 2スピンドル 新シリーズ Core 2 Duo T7100(1.8GHz) 1Gバイト 160Gバイト Home Premium 25万円前後
VGN-FZ50B 2スピンドル 新シリーズ Core 2 Duo T7100(1.8GHz) 1Gバイト 120Gバイト Home Premium 20万円前後
VAIO type FZ店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VAIO type F(FZ) VGN-FZ70B 15.4インチワイド 1280×800 Intel PM965 BD-R/RE対応Blu-ray Disc GeForce 8400M GT 約2.7キロ
VGN-FZ50B 15.4インチワイド 1280×800 Intel PM965 2層対応DVDスーパーマルチ GeForce 8400M GT 約2.7キロ

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