ソニーは6月12日、高機能AVノートPC「VAIO type A」の2007年夏モデルを発表、7月14日より発売する。価格はオープン、予想実売価格は上位モデルの「VGN-AR73DB」が40万円前後、下位の「VGN-AR53DB」が28万円前後だ。


上位モデルの「VGN-AR73DB」(写真=左)、下位モデルの「VGN-AR53DB」(写真=中央)。カラーは、VGN-AR73DBが光沢感のあるプレミアムブラック、VGN-AR53DBが非光沢のブラックを採用する(写真=右)type Aの夏モデルは、チップセットにIntel PM965 Expressを採用し、FSB 800MHzのCore 2 Duoを搭載するなど、アーキテクチャがSanta Rosa世代に移行した。OSはいずれもVista Home Premiumをプリインストールしている。
上位モデルのVGN-AR73DBは、CPUに2.0GHz駆動のCore 2 Duo T7300(L2キャッシュ4Mバイト)を搭載。メモリは1Gバイト(最大2Gバイト)、HDDは240Gバイト(120Gバイト×2)、光学ドライブはBlu-ray Discを内蔵する。Blu-ray Discの書き込み速度は、1層BD-R/REが2倍速、2層BD-R/REが1倍速だ。オーサリングソフトには「Click to DVD BD」が付属する。
グラフィックスチップはGeForce 8600M GT(メモリは最大511Mバイト)で、DirectX 10に対応するほか、動画再生エンジン「PureVideo HD」を利用でき、高ビットレートの映像を収録したBlu-ray Discも再生可能としている。
液晶ディスプレイは、1920×1200ドット(WUXGA)対応の17インチワイドパネルを装備し、動画表示時などに発色を変化させる画質モード切り替え機能を持つ。画質モードは、ワンボタンで「標準」と「あざやか」の2種類に切り替えることが可能。「あざやか」モードは、コントラストを高めつつ、色温度も上げる動画表示向けの設定だ。


標準モード(写真=左)とあざやかモード(写真=中央)では、コントラストや色温度が異なる。キーボードの上部にTV録画やAV操作ボタン、左にプログラマブルボタンや音量調整、光学ドライブのイジェクトボタンを配置している(写真=右)。画質モードの切り替えは、半角/全角キー左のS2キーに割り当てられている下位モデルのVGN-AR53DBは、CPUに1.8GHz駆動のCore 2 Duo T7300(L2キャッシュ2Mバイト)を搭載する。メモリは1Gバイト(最大2Gバイト)、HDDは200Gバイト、光学ドライブはDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチだ。グラフィックスチップはGeForce 8400M GT(メモリは最大383Mバイト)、ディスプレイは1440×900ドット(WXGA+)対応の17インチワイドパネルを採用する。こちらのディスプレイは、画質モード切り替え機能に対応していない。
2モデルとも従来同様、地上デジタルTVチューナーを内蔵しているほか、Webカメラが約31万画素から約131万画素に高画素化した。ネットワーク機能は、1000BASE-Tの有線LAN、FAXモデム、IEEE802.11a/g/bの無線LAN、Bluetooth 2.0+EDRをサポートする。
本体サイズは416(幅)×299.5(奥行き)×33.5〜41.5ミリ(高さ)、重量はVGN-AR73DBが約3.9キロ、VGN-AR53DBが約3.8キロだ。ボディのデザインは基本的に従来機のものを継承しているが、モデルチェンジにともない、液晶ディスプレイ下部のVAIOロゴがSONYロゴに変更され、タッチパッドとボタンの位置がホームポジション寄りに移動するなど、細かい部分が変わっている。
VAIOオーナーメイドモデルのラインアップは、従来同様にWUXGA液晶ディスプレイを装備したプレミアムブラックカラーの「VGN-AR93US/同AR93S」、およびWXGA+液晶ディスプレイを備えたブラックカラーの「VGN-AR83US/A83S」の2タイプをラインアップしている。
購入時に、OSはVista Ultimate/Home Premium、CPUはCore 2 Duo T7700(2.4GHz)〜T7100(1.8GHz)、オフィススイートはOffice 2007 Professional/Personal/Personal+PowerPointから選択可能で、画像編集ソフトとしてPremire Elements+Photoshop Elemeontsも追加できる。また、無線LAN機能はIEEE802.11n/a/g/bも選べる。
| VAIO type A店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
| VAIO type A | VGN-AR73DB | 2スピンドル | アーキテクチャ変更 | Core 2 Duo T7300(2.0GHz) | 1Gバイト | 240Gバイト(120Gバイト×2) | Home Premium | 40万円前後 |
| VGN-AR53DB | 2スピンドル | アーキテクチャ変更 | Core 2 Duo T7100(1.8GHz) | 1Gバイト | 200Gバイト | Home Premium | 28万円前後 | |
| VAIO type A店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
| シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
| VAIO type A | VGN-AR73DB | 17インチワイド | 1920×1200 | Intel PM965 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce 8600M GT | 地デジ | 約3.9キロ |
| VGN-AR53DB | 17インチワイド | 1440×900 | Intel PM965 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 8400M GT | 地デジ | 約3.8キロ | |
VAIO夏モデル第3弾は“新Centrino Duo”を積極採用
Blu-ray Discの普及を目指す――ソニーの家庭向け新ノートPC「VAIO type F(FZ)」
Santa Rosa×BDドライブの“プレミアムホームノート”――VAIO type F(FZ)
“Santa Rosa”とVista BusinessでB to B市場を加速する──VAIO type BX
国内登場10周年を迎え記念モデルを投入──ソニーVAIO夏モデル第2弾
10年の歴史がはぐくんだ極上の「持つ喜び」――「VAIO“New”type T」
ホントに小さい新VAIO type Tのマザーボード
記念モデルはエモーショナルなモバイルPC──VAIO type T
性能も液晶画面もワイドになった店頭モデル――VAIO type R master
32Gバイトフラッシュメモリ搭載ノートも登場した夏の新作──ソニーVAIO
VAIO type Gゼロスピンドルモデルで“もっさりVista”に喝を入れた
お茶の間でBlu-ray Discを本格オーサリング――ソニー「Click to DVD BD」
「価格控えめ」「夏の新色」が加わった“ITA”PC──VAIO type L
HDDとCPUを強化した「遊ぶ」ノート──VAIO type C
Core2 Duo搭載モデルの拡充と低価格モデルが登場──VAIO type F
HDDを強化したシンプルノート──VAIO type N
Vistaで迎える初めての夏
「ZERO」がもたらす幸せってなに?──ソニー「VAIO type U <ゼロスピンドル>モデル」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.