ソニーのデジタルチューナー「DT1」(型名VGF-DT1)は、テレビサイドPC「TP1」とデザインを共通化した円筒形ボディの地上・BS・CS110度デジタルTVチューナーユニットだ。TP1とともにVAIOの新しい製品カテゴリー「Extension Line by VAIO」を構成する。近日発売予定で価格はオープン、実売予想価格は5万円前後だ。
DT1は、PCに専用の視聴・録画ソフトをインストールしたのち、ネットワークで接続して利用する外付けチューナー。受信した地上・BS・110度CSデジタル放送をDTCP-IPでネットワーク配信し、PC上でのHD映像の視聴やHDDへの録画、SD映像にダウンコンバートしてのDVDムーブを実現する。また、D端子でTVやDVDレコーダーに接続する外付けのデジタルチューナーとしても利用可能だ。
デジタル放送の視聴・録画モードは、DRテレビ(24Mbps CBR/1920×1080ドット)、DR録画(24Mbps VBR/1920×1080ドット)、HR(12Mbps/1440×1080ドット)、SR(8Mbps CBR/720×480ドット)、LR(4Mbps CBR/720×480ドット)を用意。HRモードは、横幅1920ドットの放送波をソニー製のトランスコーダで1440ドットに圧縮することで、HD映像の品質を保ちつつ、オリジナルの40%程度までデータ量を削減できる設定だ。HRモードの搭載により、別途無線LANアクセスポイントと組み合わせて、ワイヤレスでデジタル放送を配信する場合も、HD映像のまま視聴が可能としている。
OSはWindows XP/Vistaに対応。VAIO以外のPCでも使用できるようになっており、近日中に正式サポートする予定だ。PCの動作環境は、CPUがPentium 4以上、メモリが512M以上だが、HD映像を高品位に視聴するには、Core 2 DuoクラスのCPUが必要になる。グラフィックスチップは、PCI Express接続かつCOPP対応グラフィックスドライバの導入が必須だ。PCと外部ディスプレイをデジタル接続する場合、HD映像を視聴するには、HDCP対応のDVIもしくはHDMIの搭載が必要。外部ディスプレイとアナログ接続すると、映像はSD画質になる。
インタフェースは、100BASE-TXの有線LAN、TV出力用のD端子、光デジタル音声出力、シンクロ録画用S-Video/コンポジット出力など。専用のリモコンも付属する。本体サイズは270(直径)×51(高さ)ミリ、重量は約1.7キロ。なお、TP1とのセットモデル「VGX-TP1DT」も用意されている。
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