エアコンの場合は、NFCではなく特定小電力無線でコントロールする。新製品の「Xシリーズ」向けに無線アダプター「CF-TA9」を取り付け、ホームネットワーク内に無線ゲートウェイ「CF-TC7」を設置すれば、同じくパナソニックのクラウドサービスにアクセスが可能。スマートフォンを使って外出先からエアコンの動作状況の確認や操作が行える「どこでもリモコン」、消費電力を電気代に換算して確認できる「エコ情報」など便利な機能が実現する。「例えば暑い日には帰宅前にエアコンを動かしておく。また切り忘れの確認なども行える」(同社)。なお、NFCを使わないエアコンに限り、iPhoneなどiOS端末でも利用できるという。


エアコンの「Xシリーズ」は4kWタイプで27万円前後(左)。無線アダプター「CF-TA9」(実売6000円前後)はケーブルの先をエアコンの基板に差し込む仕様。無線ゲートウェイ「CF-TC7」(実売9000円前後)は、1台につき最大8台のエアコンを登録できる(中)。エアコンの底面に取り付けられたCF-TA9。特定小電力無線は800MHz帯を利用するため、3階建て程度なら階をまたいで接続できるという

基本的に赤外線リモコンと同じことができる(左)。ただし、アプリ起動時には前回終了時のデータになっているため、赤外線リモコンで設定温度などを変更した場合は一度エアコンから現在のデータを取得する(中)。オンラインヘルプなども参照できる(右)健康器具もラインアップした。体組成バランス計「EW-FA43」は、スマホでタッチすると測定データを吸い上げ、記録やグラフ化によってダイエットのモチベーションを上げる「ダイエットメモ」機能が利用できる。また“友達リンク”機能を使うと、最大10人までのダイエット友達と測定データを共有できる。さらに活動量計「EW-NK63」を併用すれば、体組成データと活動量のデータを一緒に管理できるため、体の変化と運動の相関関係が把握しやすい。一方、手くび血圧計の「EW-BW53」では、グラフ化などで長期間の血圧変化を観察できる。“友達リンク”機能を使い、遠隔地に住む家族が健康を見守るといった用途も想定している。
パナソニックでは、2014年までに商品カテゴリーを「現在の倍程度」まで拡大し、販売台数で260万台、売上2000億円を目指す。また今回は、エアコンを除いて各カテゴリーのトップモデルのみにスマート機能を導入しているが、今後は商品性を検討しながら中級モデルにも採用していく考え。「下のクラスにも“スマートの考え”に基づく付加価値を加えていきたい」。
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