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200Gバイトのデータを記録可能、BD-DSDディスクの仕様策定完了ビックデータ、数ペタバイトの処理

» 2014年08月19日 17時31分 公開
[フォレスト・ヒーロー,ITmedia]

 ブルーレイディスク アソシエーション(以下BDA)は2014年8月18日(米ロサンゼルスの現地時間)、新たな光学ディスク「BD-DSD」の仕様を策定したことを発表した。

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 BD-DSDは片面に100Gバイト、両面合計で200Gバイトのデータ記録が可能な光ディスク。従来、HDDやテープストレージを使っているデータセンターなどの場で使うことを想定している。HDDやテープ型ストレージに比べると、費用対効果に優れる信頼性の高い仕様となるとしている。

 BD-DSDディスクは、複数(最大で数百枚)のディスクを格納するカートリッジに入れて使うように設計するものだという。データセンターでは複数のカートリッジを使うことで、数ペタバイトのデータを扱えるようになると見込んでいる。

 データへのアクセスが必要なときは、ロボットアームがカートリッジをレーザー読み取り/書き込みヘッドに移動させる設計になることを想定している。一旦ヘッドへ移動させると、ディスクのアクセス時間は、HDDのアクセス時間に匹敵するものになるとしている。当然、テープメディアのデータアクセス時間よりも大幅に短いものになる。

 ブルーレイディスク アソシエーションは、ブルーレイディスクの規格プロモーションやビジネス促進を目的に活動している。ドルビーラボラトリーズ、DTS、日立製作所、インテル、フィリップス、LG電子、三菱電機、オラクル、パナソニック、パイオニア、サムスン電子、シャープ、ソニー、テクニカラー、20世紀フォックス、ウォルト・ディズニー、ワーナー・ブラザーズなど100社以上が加盟している。

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