ソフトバンクは3月30日、商品のプランニングからショップでの販売までをサポートする消費者参加型のクラウドファンディングプラットフォーム「+Style」(プラススタイル)を発表した。
「企業はアイデアの紙1枚からでも参加可能です」とソフトバンク+Style事業責任者である近藤正充氏は説明する。
「例えば、プロトタイプを作っているけどどうしようかな、製品はあるけどどう販売しようか、海外メーカーだけどどうやって日本に販売しようか、などという企業の方々に対して、コンセプトから流通までの各工程をソフトバンクで支援していきます」(近藤氏)
ベンチャー企業の弱みである、資金不足や量産設計、流通などを上流から下流までサポートしていきたい考えだ。ただ、技術的ノウハウなど、ソフトバンクだけではものづくり全てをサポートできるわけではない。そのため、「ものづくりパートナーズ」として投資企業、チップセットメーカー、ものづくりの場所を提供する企業など、23の企業とともにものづくりをサポートしていくという。
「一般的なクラウドファンディングと比べ、ソフトバンクとパートナーシップを結ぶことでこのようなものづくりのサポートが得られること、またクラウドファンディングで投資してくれたユーザーだけではなく、ソフトバンクショップなどの販売チャネルでより多くの消費者に商品を届けられることが+Styleの強みです」(近藤氏)
プロジェクト第一弾として自転車の走行中の各種情報を記録する「XON RIDE-1」を投入する、Cerevo代表取締役 岩佐琢磨氏は「世界のクラウドファンディングのプラットフォームの中でも、流通事業の大手がクラウドファンディングに参入されるのはほぼ初の事例。ものはつくって出すだけではなく、最後に流通させてお客さまの手元に届けて初めてお金が入ってきます」「ソフトバンクさんとともに、クラウドファンディングから流通までやっていけることを期待しています」と+Styleでの商品展開に意欲を見せた。Cerevoは、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の劇中に登場した近未来的デザインの拳銃、「携帯型心理診断鎮圧執行システム ドミネーター」を忠実に再現してみせたことで有名だ。このドミネーターも+Styleを通して販売する予定だという。
ユーザーは、+StyleのWebサイトから参加登録をすることで、商品のプランニングの段階やWebでの先行販売に意見を企業側にフィードバックすることができる。そのため、商品アイデアに対して改善の意見を出すことや、そうして出来上がった商品をいち早く購入することが可能だ。
第一弾の製品群を会場で実際に見ることができたので、その中からいくつかを写真で紹介しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR