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» 2016年10月28日 06時00分 公開

山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」:iPhone 7で操作! 好みの味に調節できるスマートなコーヒーマシン「バリスタ i」 (2/2)

[山本敦,ITmedia]
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 バリスタiのもう1つのハイライトが、モバイルアプリで使えるコミュニケーション機能だ。ここで最初に作成した「コミュニティID」の出番。アプリの画面、下の右から2番目にあるアイコンをタップして「友達」のタブを選ぶ。同じバリスタiを使っている家族や友人がいれば、その人のコミュニティIDを教えてもらって検索するとお気に入りに登録できる。家族や友人がいつ、どんな気分でコーヒーを飲んでいるかがアプリに表示されるという仕組みだ。なお「気分」を伝える機能はそんなに複雑なものではなく、コーヒーを淹れ終わるたびに表示されるキャラクターのアイコンの表情を選んでシェアするというものだ。

コーヒーを飲むたびに今の気分をアイコンで残しておけば、家族や友人、バリスタiを使っているユーザーにコーヒーを飲んだ時の気分をシェアできる(写真=左)。忙しい朝に便利なタイマー機能。カップの設置は忘れずに(写真=右)

 遠方に住む家族の様子を見守りたいときに使えそうだ。ただ、筆者がもしこれを親とシェアすることを考えた場合、スマホを使いこなせていない母親に毎度「バリスタiでコーヒーを淹れるときはスマホを使ってくれ」と縛りをかけるのも無理がある。例えばバリスタiをWi-Fiなどにつないでおけば、あとは本体のボタンから操作した場合でもコーヒーを淹れた履歴や気分をオンライン経由でシェアできるようになればいっそう便利だ。

 全く面識のないバリスタiのユーザーとも、自分のコミュニティIDをフェイスブックやツイッター経由でシェアした後、「チアーズ」と呼ばれるアプリの機能を使って、ユーザーからユーザーへ「メッセージを送る」ことにより、つながることもできる。ただ、見知らぬ人とつながるために、いきなりメッセージを送るというのはいかにもハードルが高い。こちらも例えば、公開したプロフィールに友達リクエストを送ってもらい、仲良くなれそうなユーザーを「承認」して結び付くなど、ワンクッションが欲しいと思う。

コミュニティIDとともにプロフィールを作成(写真=左)。コミュニティIDをTwitter、またはFacebookでシェアできる(写真=右)

見ず知らずのユーザーで、コミュニティIDを公開している人にダイレクトメッセージを送って友達になることもできるが、シャイな筆者にはハードルが高かった

 バリスタiはコーヒーマシンとしては操作が簡単でよく練り上げられている。コンパクトなので置き場もあまり取らないし、お手入れも比較的簡単。良いところをたくさん持っているが、唯一コーヒーを淹れる際に、水を瞬間的に90度のお湯に沸騰させるためのヒーターの動作音がやや大きかったことに困った。夜中に使うのは少し気が引けてしまう。

 バリスタiはシンプルさをプライオリティとして追求したコーヒーマシンなので、単体ではあまり複雑なことはできない。でも、他社のスマート家電製品と連携して機能が広がるコーヒーマシンになれるかもしれない。

 今年の秋にドイツで開催されたエレクトロニクス家電の展示会「IFA2016」では、ソニーモバイルが開発を進めるパーソナルアシスタントロボットの試作機「Xperia Agent」と連携して、ボイスコマンドで好みの味のコーヒーを淹れてくれるデモンストレーションが披露されていた。バリスタiとXperia Agentを一緒に使っているユーザーどうしなら、コーヒーブレイクの合間にXperia Agentに内蔵するカメラとカラー液晶ディスプレイを使ってビデオコールを楽しみながらお茶が飲める。そんな2つの「ちょっと先の未来のサービス」がプロトタイプとして展示されていた。

「IFA2016」のソニーモバイルのブースにて。Xperia Agent(写真左)とバリスタiがコラボ。Xperia Agentが音声による操作を受けて、Bluetoothでつないだバリスタiへコマンドを送り、好みの味のコーヒーを淹れるデモを行っていた

 単体ではスマートさを発揮しきれていない家電製品が、複数のスマート家電とつながることで「真の実力」を発揮してくれるという1つの好例になるかもしれない。この先のバリスタiの進化にも期待しよう。

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