操作系はエントリー向けだけあり、凝った撮影をしたい人向きではない。電子ダイヤルはシャッターボタン回りの1つだけだ。
露出補正は背面十字キーの上に割り当てられているのでそれを使う。
背面から。モニターの右に十字キーがあり、そこに露出補正、ドライブモード、AF設定が含まれている。情報には拡大ボタンとFnキーが。この2つは再生時の拡大・縮小にも使う。ボタンの数はあるが、カスタマイズの幅は抑えられていて操作はシンプル動画はフルHD。短い動画をさっと撮ってつなぐ「クリップス」機能やアートフィルターを使った動画など、遊べる機能を持っている。
ストロボは内蔵せず。小型のクリップオンストロボが付属するので、それを装着するか持ち歩くといい。スマホとの連携はWi-Fiで。QRコードを使ってスマホと接続できるのが特徴だ。
PL8はエントリー向けの設計ながらボディの質感は高く、安さを感じない安定のモデルだ。
ただ残念なのは、USB回り。USB端子が汎用的なものではないのだ。以前から指摘されていることゆえ、次こそはマイクロUSBなり、USB Type-Cなりに切り替わってほしいと思う。
もう1つ、このクラスのカジュアルに使うカメラにはUSB充電機能は欠かせない。これも対応してほしい。毎回バッテリーを取り出して充電するのは似合わないカメラだと思う。
総じて自撮り対応のチルト式モニター、シンプルな操作系、コンパクトなレンズ、そしてなかなか凝ったデザインのボディとエントリー向けのカメラとしてお勧めできる製品である。
凝った撮影をしたい人やカメラを本格的にはじめたい人は上位モデルの「PEN-F」か「OM-D」を、スマホやコンデジからのステップアップで、カメラ任せできれいな写真を撮りたいならPL8を、というところだ。
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