オンキヨー&パイオニアイノベーションズは1月26日、オンキヨーブランドのSIMロックフリーAndroidスマートフォン「GRANBEAT(グランビート) DP-CMX1(B)」を発表した。想定販売価格は8万4800円(税別)で、オンキヨーのWeb直販「ONKYO DIRECT」のほか、オンキヨー取扱店や「楽天モバイル」を始めとする一部のMVNOを通して2月下旬に発売する予定だ。
この記事では、発表会での発表内容や展示された実機画像を交えて同機種の詳細な仕様をお伝えする。
GRANBEATは、ハイエンドのデジタルオーディオプレーヤー(DAP)の設計理念をそのままスマホに落とし込んだことが大きな特徴だ。
オーディオ基板はスマホ基板とは分離して設置し、DAC「ES9018C2M」とアンプ「SABRE 9601K」をそれぞれ2基搭載するフルバランス回路とした。それを生かすために、A.C.GモードとBTLモードに対応した2.5mmのバランス出力端子を搭載している。フルバランス回路とバランス出力の搭載は、スマホとしては世界初となる。なお、イヤフォンマイクの利用を想定して、通常のスマホと同様の3.5mmイヤフォンマイク端子(アンバランス)も搭載している。
再生可能なファイル形式はDSD(最大11.2MHz) 、DSF、DSD、DSD-IFF、MQA、FLAC、ALAC、WAV、AIFF、Ogg-Vorbis、MP3、AACで、再生時に192kHz/24bitのPCMに変換される。サードパーティー製のアプリでも「24bitパス」が利用できるので、ストリーミング音楽アプリや動画アプリの音声もより高品質に出力できる。ちなみに、本体スピーカーは1つ(モノラル)となる。
本体下部のMicro USB端子はUSBホスト機能(USB On-The-Go)に対応している。もしもDSD形式のハイレゾ音源をネイティブ再生したい場合は、Micro USB端子を介して対応するUSB DACを接続しよう。なお、USBホスト機能は、384kHz/24bitのPCM出力にも対応している。
Bluetoothを使った音声出力時には、Qualcommが開発した高音質CODEC「aptX HD」を利用可能で、対応機器ではCD音質を超える48kHz/24bit再生が可能だ。
DAPとしての利便性にも配慮している。本体の音量調整は左側面に付いたロータリーノブで行うようになっている。また、右側面にはオーディオコントロールキーと誤操作防止用の「HOLDスイッチ」も付いている。
標準ホームアプリや通知パネルのユーザーインタフェース(UI)は、搭載するAndroid 6.0の標準に近い。ただし、ナビゲーションバーのデザインやUIの配色などはGRANBEATのイメージに合わせたカスタマイズが施されている。また、DAPとしての側面を反映して、「音と通知」の設定は一般的なAndroidスマホよりも項目が多くなっている。
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