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初めての人にもオススメの本格派エントリー、オリンパス「E-M10 Mark III」(4/4 ページ)

» 2017年10月14日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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基本性能は前モデルの強化版だがエンジン性能が上がった

 さて最後に基本性能やセンサーの話。

 基本的には前モデル(E-M10 Mark II)のマイナーチェンジ版。

 イメージセンサーはマイクロフォーサーズの1600万画素で、像面位相差AFはなし。コントラスト検出AFのみなのでコンティニアスAFはやや心許ないが、シングルAFなら速くてすっと合う。

 突然現れた猫でもOk。

さっとモニターを開いて猫の目線でさっと撮影した1枚。レンズは25mmF1.8。このクラスのレンズならきれいにぼける(25mm 1/1000秒 F1.8 +0.7 ISO200)

 AF枠は前モデルから増えて121ポイントとなった。

 OM-Dのウリであるボディ内5軸手ブレ補正は当然健在。このクラスのデジタル一眼ではもっとも手ブレしないといって過言じゃない。

 ISO感度は標準でISO200からISO25600。ISO6400まではけっこう使えそうだ。

ISO200からISO1600
ISO3200からISO25600

 連写はAF固定で最高約秒8.6コマである。このクラスとしては申し分のない速さだ。

 基本性能や機能は申し分ないが 惜しむらくはUSB充電に未対応とか、業界のトレンドになりつつあるBluetoothを未搭載ってあたりだろう。

パパママのみならず本格派エントリー機として秀逸

 このカメラ、広告ではファミリー向けっぽい感じになってて、確かにAFは速いし手ブレしづらいしファインダーでもチルト式モニターでも撮れるし顔検出+瞳優先AFは優秀だから家族を撮るのにも向いてるし、何よりマイクロフォーサーズなのでレンズもボディもコンパクトで持ち運びも苦にならないしで、この良さをパパママジャンルの人にも分かってほしいというのはすごく分かる。

 でもそれ以外の初めてレンズ交換式カメラを使う人やサブカメラとしてコンパクトなものがほしい人にもお勧めしたい。オートでもマニュアルでもその気になればいくらでも凝った撮影ができて操作もけっこう快適なのである。

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