電気通信事業者協会(TCA)は1月9日、ブラウザフォンサービス契約数を含めた携帯電話/PHSなどの2003年12月の契約数を発表した。携帯電話契約数は50万6500増えて、7978万7200。
グループ名 | 2003年12月純増数 | 累計 |
---|---|---|
ドコモ | 11万4600 | 4536万5900 |
au(KDDI) | 28万9600 | 1597万7300 |
ツーカー | -1万1800 | 367万 |
ボーダフォン | 11万4200 | 1477万4000 |
累計 | 50万6500 | 7978万7200 |
契約者数の伸びが変わらず好調なのはKDDIだ。12月も他社を引き離し、ドコモやボーダフォンの2倍以上の純増を獲得。純増シェア57%を獲得した。第3世代携帯電話(CDMA2000 1x)の契約者数も、59万3700増えて1176万4100に達し、3G比率は73%を超えた。
11月に比べると多少盛り返したものの、ドコモとボーダフォンの契約者の伸びは、またしてもKDDIの半数に満たない。
ドコモは、2GのPDCが14万600の純減、3GのFOMAが25万5100の純増で、合計では11万4600の純増。PDCからFOMAへの移行は順調に進んでいるが、全体としては苦しい戦いを強いられている。累計シェアも57%を切ってしまった。
ボーダフォンは、3Gが1万8500しか伸びず、ドコモよりもさらに苦しい状況だ。KDDIやドコモが「2Gが純減、3Gが純増」という3Gへの移行期に入っているのに対し、ボーダフォンは未だに2Gが伸びている。12月はドコモとほぼ同等の11万4200の純増を果たしたが、今後の3G展開が気に掛かる。
単月シェア | 累計シェア | |
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NTTドコモ | 22.6% | 56.9% |
au | 57.2% | 20.0% |
ツーカー | -2.3% | 4.6% |
ボーダフォン | 22.5% | 18.5% |
FOMAの純増は本物だ。12月も25万5100の純増を果たし累計188万1000に達した。2004年3月末の目標数、200万達成は固いところだ。
KDDIのCDMA2000 1xは変わらず順調。ボーダフォンの3G「Vodafone Global Standard」は純増が1万8500に過ぎず、累計でも11万1700。目標としている100万までの道は遠そうだ。
グループ名 | 2003年12月純増数(3G) | 累計(3G) |
---|---|---|
ドコモ | 25万5100 | 188万1000 |
ボーダフォン | 1万8500 | 11万1700 |
au(KDDI) | 59万3700 | 1176万4100 |
各キャリアの第3世代携帯電話契約数
各キャリアの端末機能別稼働台数では、auの最新機種への移行の早さが目に付く。着うた、GPS、ムービー付き端末はそれぞれ700万台を超え、au端末の約半分が最新スペック対応になってきた。
キャリア | カメラ | ムービー | アプリ | GPS | 着うた | Web |
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ドコモ | 2185万1000 | − | 2160万 | − | − | 4033万4900 |
au(KDDI) | 976万 | 735万 | 193万(BREW) | 724万 | 703万 | 1289万8900 |
ボーダフォン | 1136万6400 | 269万6400 | 757万7900 | − | − | 1277万1200 |
ムービーは撮影した動画をメールで送信できる端末を指す。ドコモのカメラ対応端末数はFOMAを除く。Webはボーダフォンは対応機種台数、ドコモとauは契約数。それぞれ各社広報部の提供データ
PHSは相変わらず各社とも低調で、いずれも純減だった。ただし、音声端末からデータ端末への移行は順調に進んでいるようだ。
グループ名 | 2003年12月純増数 | 累計 |
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DDIポケット | -9300 | 291万4000 |
ドコモ | -1万2400 | 162万7100 |
アステルグループ | -1万400 | 68万3200 |
累計 | -3万2100 | 522万4300 |
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