ユーザーの約55%が「よく使う」「たまに使う」と回答している携帯のアクセサリー機能──(2003年7月の記事参照)。それが、計算機、電卓だ。
にも関わらず、携帯の電卓機能はどうも軽視されているようだ。「100円電卓にも劣る……」と指摘するユーザーも数多い。
今回の“小技”を探せ、では、この電卓機能に焦点を当ててみたい。
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バグなく正しい計算ができるのは当然として、“電卓”を名乗るからにはあってほしい要素がいくつかある。
「3桁区切り」は、10万を「100000」ではなく「100,000」と表示する機能だ。手近に合った端末を調べてみると、扱える桁数が少ないカシオ製「A5403CA」でも8桁、多いほうではNEC製「N2102V」が11桁、シャープ製「V601SH」「SH505i」は12桁が扱える。ところが、「N2102V」や「N505i」などは区切りが表示されない。
というよりも、3桁区切りしてくれるほうが(手持ちの端末では)少数派で、日立製au端末「W11H」「A5303H」や、シャープの「V601SH」、ソニーの「SO505iS」「A1301S」程度。ドコモのNEC端末やパナソニック製端末、カシオ製端末や東芝製、三洋製、富士通製、三菱製も手持ち機種ではアウトだった。
「計算状態表示」は、演算用の“+”や“×”を押したときに、画面に表示されるかどうか。次の演算キーを打つまで表示を続けるのが作法だ。
3桁区切りに比べると、こちらは対応している機種が比較的多い。「P505iS」「SH505i」「D505i」「SO505iS」「F505i」「A5403CA」「A1303SA」「A1301S」「A5304T」「W11H」「V601SH」と、手持ちの端末は軒並みクリア。
問題なのはNEC製ドコモ端末。「N505i」も「N2102V」も、計算状態が表示されない。
「消費税計算」も、多くの端末が備える。ないのは、「D505i」「SH505i」「A5403CA」「A1303SA」程度。税計算ができる端末では、税率も設定でき、将来の税率アップに対応できる。もっとも、今年4月からは消費税を合計したいわゆる内税表示が義務化されることもあり、今後重要性は減っていくと思われる。
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