auが秋に発表した新製品群の中で最後に登場したのが京セラの「A5502K」。電子コンパスとEZナビウォークの連携や、水平方向に回転して開くリボルバースタイルがウリだが、実はメガピクセルCCDに強力なキセノンタイプのフラッシュを搭載したり、自分撮り用のツインカメラを搭載するなど、カメラ関係でもかなり進化が見られるモデルだ。
カメラは裏面のヒンジ近くに付いている。撮像素子は100万画素のF.I.T.CCD(フレームインタートランスファー)タイプ。レンズはF2.8とけっこう明るい。ピント合わせはパンフォーカスでマクロ切り替えスイッチを持っている。画角は35ミリ前後だと思われる。撮影可能な最大画像サイズは1152×864ピクセルだ。
もうひとつのカメラは液晶モニタの左下に小さく付いており、こちらは11万画素。
今回はメガピクセルCCDの画質をチェックしてみた。
リボルバースタイルの前モデル「A5305K」では、カメラは背面のみに搭載されていた。普段はレンズカバーで覆われており、それを開けると自動的に撮影が可能になる仕組み。レンズの横には自分撮り用の小さな鏡が付いていた。
A5502Kではレンズカバーがなくなってレンズがむき出しになり、自分撮り用の鏡もツインカメラの搭載によって外されている。水平方向にターンするリボルバースタイル以外は全く新しい形になったといってもいい。
A5502Kのメガピクセルカメラ機能は、開いた状態と閉じた状態のどちらでも使えるが、VGAとメガピクセル時には画像は自動的に横位置になる。そのため、閉じた状態では端末を横に構えて撮るデジカメスタイルが基本となる。
横位置に持ったとき(閉じた状態で見た場合)左側を上にすると、上面の6つのボタンが使える。
カメラボタンはカメラモード起動用。アプリボタンはメニュー表示、左右の矢印と中央のボタンがシャッターとパラメータ変更用。液晶モニタ側についているbackボタンはクリアボタンに相当する働きをする。
カメラは裏面のヒンジの近くにあるため、カメラとボタンの位置に注意しなければならない。
ちょうど構えたときの右手近くにレンズが来るので、右手でグリップした時、レンズ部、特にストロボを指でふさぎやすいのだ。横位置で撮る場合は、カメラを持つときのように握ったりせず、指で上下から押さえるように持ったほうがいい。
カメラの持ち方としては褒められないが(こう持つとひじが開きやすく、手ぶれしやすい)、最近はコンパクトデジカメをこのように持つ人も多いので、違和感がないのかもしれない。しかし片手でさっと撮りたい人には使いづらいだろう。私も何度も右手指がストロボをふさいでしまった。
それ以外の使い勝手は上々。カメラボタンでカメラを起動し、アプリボタンでメニューを出し、その場で各種設定を変えられる。カメラとして使う場合は閉じたままでひととおりの操作ができる。
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