やっと自転車の季節がやってきた。そうヘビーな自転車乗りではないので、普段乗るのはせいぜい片道10キロくらいなものだが、普段、電車と徒歩で移動する街を自転車で走るとまた勝手が全然違う。特に東京都内を走るとなると、常に自分がどこを走っているか分かっていないと大変な目にあう。遠回りしたときの体力と時間のロスがけっこう痛いのだ。
「こっちかな?」と思うと道が曲がっていてあらぬ場所へ出るし、大通りを走れば迷わないが遠回りになることが多い。車が多い道は、危険で空気も悪いのでできるだけ避けたい。よって自転車乗りには地図は必須だが、気軽に持ち歩けてディテールまで記述されてる地図はなかなかない。
だから電子コンパス付きの「A5502K」(2月29日の記事参照)が出たとき、これを自転車ナビに使えないかと思った。そして「地図専用携帯」として即座に買ってしまったのだ。
いろいろ試した結果、ちょっとした障害を乗り越えれば自転車用ナビとして、なかなか使えることが分かった。そういう話をしよう。
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最初の難関が“どこに取り付けるか”。間違っても片手でA5502Kを持ち、地図を見ながら走ろうと思ってはいけない。危険きわまりないからだ。かといって、見たいときにすぐに取り出せないと意味がない。
自転車のハンドルに取り付けるのがベストだが、もちろん自転車搭載用マウントなんて用意されてない。バイクに携帯電話を取り付けるためのマウントは発売されているが自転車に付けるにはどうも難がある。
さてどうするか。簡単なのは、適当な携帯電話ケースを使って取り付けてしまう方法だ。A5502Kはリボルバー式なので、携帯電話ケースに液晶パネル側を外に出して挟むようにセット。走っているときA5502Kが飛び出さないよう輪ゴムか何かでくくりつける。そしてそのケースを自転車に取り付ける。わたしの場合はフロントバッグの取っ手に付けられたので簡単だった。
これはもう各自工夫するしかないだろう。重要なのは、走行時の振動で飛び出さないようにすることと見やすい場所に取り付けることだ。
一番いいのは、自転車のハンドルにA5502Kを付けられる専用のマウントが出ることなのだが、ニーズはそれほどないだろうから可能性は薄い。もしあったら教えてください。買います。
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