通信オペレータごとに見る、サービスの現状と今後欧州携帯市場の勢力図(3)(2/2 ページ)

» 2004年05月24日 16時46分 公開
[末岡洋子,ITmedia]
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Orange

 OrangeはFrance Telecom傘下にあり、仏のほか英・ベルギー(Mobistar)・オランダ・スイスなどで携帯電話事業を展開している。英国でHutchison Whampoaらが開始した無線通信サービスOrangeから始まり、その後独Mannesmannに買収されるが、そのMannesmannを買収したVodafoneから2000年、France Telecomが買い取った。そしてFrance Telecomが自社のItinerisブランドを「Orange」に統一して現在に至る。こうした経緯から英市場で強く、加入者数ベースではVodafoneやmmO2を上回って2003年までは首位に立っていた(今年に入り、T-Mobileに首位を奪われている)。ポータルサービスは、昨年末に「Orange World」をアップグレードしている。

 2002年10月にMicrosoftのWindows Powered Smartphone(用語参照)を搭載した「Orange SPV」を投入(2002年10月の記事参照)、また欧州で初めてプッシュ・トゥ・トーク対応の(3月18日の記事参照)「Talk Now」を開始するなど、先進性も見せている。なお「Talk Now」対応端末として投入されたのはPalmOneの「Treo 600」だ。SPVをはじめ、端末にOrangeのロゴを入れた“ロゴ入り端末”も増やしている。

 3Gサービスについては現在、英・仏でトライアルを行っており、本サービスの開始は2004年後半の予定。ただ、VodafoneとT-Mobileが予定の前倒しで3Gサービスを提供していることから、Orangeも予定を早めるのではないかと言われている。

mmO2

 British Telecomのモバイル部門Cellnetが独立した会社。昨年オランダ市場から撤退し、英・独・アイルランドで携帯電話事業を展開中。加入者数では欧州4番手につけている。経営不振から、昨年オランダのKPNに買収されるという噂が流れたが、英・独市場で順調に加入者を増やし、3月のCeBITで復活を宣言している。それを裏付けるように、先日発表された2003年度年次レポートでは、年間ベースで初の黒字を計上している。

 特に英国では、英国警察が用いる緊急時無線ネットワークの「Airwave」の運用、大手小売店Tescoとの提携などが業績好転に貢献しているようだ。英・独・アイルランドの3市場ともデータ通信利用が収益に占める割合が高く、2003年9月のデータによると、欧州ではトップ5に入っている(トップはVodafone Irelandで約21%程度)。英国市場では、20%近くをデータから得ている。

 ポータルサービスは「active」というブランドで展開中。3Gサービスは、“2004年中は予定していない”としていたが、他社の動向に合わせ、3月に独市場でデータ通信カードで参入することを発表。提供開始は今秋となる。

KPN

 Royal KPNのモバイル部門。独E-Plus、ベルギーBASEは同社の100%子会社。NTTドコモが出資していることから(現在の出資比率は2.16%)、展開しているオランダ・ベルギー・独の3カ国でiモードを提供している(2002年10月の記事参照)。ドコモとは、共同でHatchison 3G UKに出資するなど関係が深い(2月25日の記事参照)。

 2001年に業績が落ち込んだものの2003年には黒字転換を果たし、市場を驚かせた。3Gでは、独E-Plusが6月にデータ通信カードで参入し、その後コンシューマサービスを展開する。残りの2カ国についても、順次展開する予定だ。

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