“P”端末の正常進化形、P506iCの使い勝手を試す(2/3 ページ)

» 2004年08月04日 16時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 クイックスタイル時に、右側面のズーム/選択ボタンを押し込むと表示されるメニュー(左)。数字キーの操作を必要とする機能を除き、多くの機能が利用可能になっている。クイックスタイルでは右側面のズーム/選択ボタン、メモ/キャンセルキー、カメラボタンで操作を行う(右)。ズーム/選択ボタンは押し込むことで決定キーも兼ねる。右手で持ったほうが操作性はいいが、左手で持っても中指や人差し指で操作できる

 P505iSのビューワスタイルは、その名の通り新着メールの確認や不在着信の確認、動画再生などに機能が限られた。ビューワスタイルで持ち歩くこともできたが、閉じたままでは着信時の通話もできず、待ち受けで利用するにも少々中途半端な位置づけだった。

 呼び名も新たになったP506iCでは、待ち受けを前提に一気に機能拡張されている。クイックスタイルでの通話が可能になり、着信はもちろん電話帳を利用しての発信も可能になった。電話帳はまず「あ」「か」といったタブを選択、次に一覧から選択して、2方向のズーム/選択キーだけで効率よく電話帳へのアクセス可能にしている。

 電話帳ではまず「あ」「か」といったタブをズーム/選択キーで選択して決定すると一覧に移動し、ズーム/選択キーで一覧を上下に移動可能になる。登録数が多いと通話スタイルに移行してからのほうが検索は早そうではある

 メールやiモードも利用可能になった。キャンセルキーが短押しで「戻る」、長押しで機能終了の役目を果たすため、直感的に操作が可能。文字入力が不可能なことを除けば大きな不便は感じない。また文字入力が必要だったり、メールの返信を行いたい場合には閲覧中に通話スタイルへ移行すればいい。

 データフォルダへのアクセスも可能だが、必ず横位置画面に切り替ってしまうのがちょっと残念。操作に不都合はないのだが、ユーザーに選択肢を与えてもいいのではないだろうか。デジカメスタイルで撮影した画像は横向きで閲覧したほうが便利だろうが、操作性という意味では縦向きのままのほうが操作しやすい。

 クイックスタイルでは、データフォルダは横長画面表示される。ピクチャ一覧ではキー操作とフォーカスの移動がマッチするのだが、リスト一覧ではちょっと縦の操作が横の移動になり、ちょっと分かりにくくなる

 クイックスタイルの進化と、背面のサブディスプレイの廃止によって、クイックスタイルで持ち歩く人も増えるだろう。

 着信時の電話番号や相手名の表示が周囲の人に簡単に見えてしまうのは少々心配な点。しかしクイックスタイルの場合に限り着信通知番号を表示しない設定も可能になっている。この場合でも通話スタイルに移行すれば電話番号や電話帳に登録された名前が表示され、確認してから通話を開始できる。プライバシーには十分配慮しているといえるだろう。

機能メニューの「文字/通話設定」−「番号通知」の中にある「着信名表示」。これをオフにすると、クイックスタイルの場合にのみ着信時に相手先の電話番号や電話帳登録名が表示されない

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